タッチや無線接続に対応したワコムのペンタブ Intuos5が発表

Intuos5。左からラージサイズの「PTH-850」、ミディアムサイズの「PTH-650」、スモールサイズの「PTH-450」

　ワコムは1日、同社のプロフェッショナル向けペンタブレット「Intuos」シリーズの新製品として、「Intuos5」シリーズを発表した。発売は3月16日の予定。

　新しいIntuos5は、新世代のセンサーを使って大幅に筆圧機能を改善した前モデル「Intuos4」をベースに、主に使い勝手の向上につながる改良を施した製品となる。

Intuos5 touch large(PTH-850)

Intuos5 touch medium(PTH-650)

Intuos5 touch small(PTH-450)

　改良点のひとつは、手指によるマルチタッチへの対応。同社のコンシューマー向けペンタブレット「Bamboo」シリーズは対応していたが、メインストリームであるIntuosシリーズは、今まで対応していなかった。Intuos5では5本指までのマルチタッチに対応。ペンを持っての作業を邪魔しないように、ペンで操作中はタッチに反応しなくなる機能も備えて、実用的なタッチ機能を実現している。タッチ機能を必要としないユーザー向けに、タッチなしモデルもラインナップされている(スモールとミディアムのみ)。

　サイドにボタン(ファンクションキー)やホイールが並ぶレイアウトはIntuos4と同様だが、Intuos4ではボタン横に備えた小型の有機ELディスプレーで、ボタンに割り当てられた機能を表示していた。しかし、画面から目を離さないと機能を確認できないという問題点も指摘されていたという。そこでIntuos5では、「ヘッドアップディスプレイ」と呼ぶ新ユーザーインターフェースを採用。パソコンの画面状にオーバーラップする形で、随時ボタンやホイール、ペンに割り当てられた機能を確認できるようになった。タブレットの設定画面も、ヘッドアップディスプレイから簡単に表示できるようになっている。

　3点目の大きな改良点は、内蔵可能な無線接続への対応である。2.4GHz帯の電波を使うワイヤレスキットが同梱、あるいは別売り(3500円)提供され、ペンタブレットとパソコンを無線で接続可能になる。ワイヤレスキットはペンタブレット本体に内蔵可能なので、アンテナが出っ張って邪魔になるような心配もない。

ワイヤレスキット。左からワイヤレス動作時用バッテリー、パソコン用USBレシーバー、タブレット用レシーバー

ワイヤレスキットをIntuos5に内蔵した状態。写真左に見える黒い四角がバッテリー、右側にレシーバーを装着する。小さなフタが開いているのは、パソコン用USBレシーバーを収納するソケット

　センサー部分はIntuos4の改良版であるため、スタイラスペンや替え芯といったオプション類は、Intuos4と共通となっている。本体にはラバーグリップのスタイラスペンが1本付属するほか、替え芯と替え芯入れを兼ねたペンスタンドも付属する。

　製品ラインナップと同社直販サイトでの販売価格は以下のとおり。店頭販売価格はオープンプライス。またアプリケーションソフト付属モデルには、「Adobe Photoshop Elements 10」「Corel Painter Essentials 4」「Corel Painter Sketch Pad」が付属する。対応OSはWindows 7 SP1/Vista SP2/XP SP3以降(64bit版を含む)と、Mac OS X 10.5.8以降。

製品名	Intuos5 touch small		Intuos5 touch medium		Intuos5 touch large
型番	PTH-450/K0	PTH-450/K1	PTH-650/K0	PTH-650/K1	PTH-850/K0
ペン読取範囲	157.5×98.4mm		223.5×139.7mm		325.1×203.2mm
タッチ	有
ワイヤレス	付属	別売	付属	別売	付属
アプリ	－	付属	－	付属	－
直販価格	2万7800円		3万7800円		4万7800円

製品名	Intuos5 small	Intuos5 medium
型番	PTK-450/K0	PTK-650/K0
ペン読取範囲	157.5×98.4mm	223.5×139.7mm
タッチ	なし
ワイヤレス	別売
アプリ	－
直販価格	2万4800円	3万4800円

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