(株)ワコムは24日、個人・家庭向けのペンタブレット「Bamboo」(バンブー)の新製品4シリーズを発表した。ペンだけでなく、指でのマルチタッチ操作に対応するなど、様々な新機能を盛り込んでいる。価格は全機種オープンプライス。発売日は10月3日の予定。
今回は新製品のひとつ「Bamboo Fun」をいち早く試用する機会を得たので、その特徴を解説するとともに、既存のBambooユーザーから見た新製品の使い心地についてのレポートをお届けしたい。
Intuos4と同様のユニバーサルデザイン
まずは外観から特徴を見ていこう。新Bambooのデザイン面での特徴は、2009年4月に発売されたプロユース向けペンタブレット「Intuos4」と同様に、左右どちらの手でも使いやすいユニバーサルデザインを採用した点にある。
従来機種のBambooはタッチホイールの周囲に4つのボタン(ファンクションキー)を配置したデザインだったが、新Bambooでは読み取り面の横に4つのファンクションキーを配置し、ホイールは廃止された。本体はキーが左右どちらの向きに置いても使える。ちなみにUSBケーブルは本体直付けで、Intuos4のような向きによって取り付ける位置を変えるといった凝ったギミックはない。当然ながら、ファンクションキー上の有機ELディスプレーといった機能もない。
試用機は「ホワイト」のカラーリングの製品で、明るい白とオレンジの配色がポップでかわいらしい印象を与える。Bamboo Funにはほかに、銀色を基調とした「シルバー」も用意される。
ファンクションキーは写真左側のオレンジ色の部分にあり、4キーが並んでいる。各ボタンにはマウスボタンやアプリケーション呼び出しなど、さまざまな機能を付属の設定ツールから割り当てられる(後述)。ファンクションキー列の中央には、横に長いLEDランプが配置されている。このランプは動作状況に応じて色が変わり、何も触れていない状態では白、ペン先が触れている状態ではオレンジ、指が触れている状態では明るい白に光る。
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