「ATTO Disk Benchmark 2.47」によるベンチマーク
最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」のスコアを確認しておこう。こちらは、多くのSSDで公称最大値として使用されるベンチマークで、SSDの最高性能を確認できる。
Intel 520ではリード最大557MB/sec、ライト最大525MB/secとリード、ライドとも公称値を上回るスコアを計測。Intel 510との比較では、リードで約30MB/sec、ライトでは約180MB/secと圧勝といっていいだろう。さらに、WILDFIREとの比較でもリード、ライトともわずかながら上回っており、今回測定したなかではIntel 520が最速だった。
シーケンシャル/ランダムとも大幅な高速化を実現
唯一のネックは価格か?
Intelとしては2代目となる「Intel SSD 520」シリーズだが、SandForce製「SF-2281」へのコントローラー変更により、シーケンシャル、ランダムとも性能が向上していることが確認できた。特に「Intel SSD 510」のウィークポイントでもあったランダムアクセスは、大幅に高速化されており、同じSandForce製コントローラー搭載SSDと比較しても十分対抗できるパフォーマンスを持ち合わせている。
さらに、SSDとしては長い5年保証やIntelというネームバリュー、流通量も多く入手性もよくなるであろうことを考えると、SATA3.0(6Gbps)の定番SSDとなる実力は十分兼ね備えているといっていいだろう。
唯一、ネックとなりそうなのが価格だ。今回チェックした240GBモデルの予価は約4万3500円。おそらく売れ筋となる120GBモデルでも、約1万9000円前後とかなり強気の価格設定となっている。
いうまでもなくSandForce製コントローラーは人気が高く、各メーカーからたくさんのモデルが発売されている。実際、120GBモデルなら1万2000円前後、240GBモデルでも3万円前後から購入できることを考えると、Intel SSD 520シリーズはかなり高価な印象だ。市場では飽和状態といっても過言ではないSandForce採用モデルだけに、鳴り物入りで参入する同シリーズは、今後、価格をどこまで下げることができるのかが成功の鍵となりそうだ。
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