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最新パーツ性能チェック ― 第120回

SandForce製チップで「Intel SSD 520」は何が変わった?

2012年02月07日 01時01分更新

文● 池座 優里

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 Intel初のSATA3.0(6Gbps)対応SSDとして発表された「Intel SSD 510」シリーズの登場から約1年。待望の後継モデル「Intel SSD 520」シリーズが登場した。

IntelのSATA3.0(6Gbps)対応SSDとしては2代目にあたる「Intel SSD 520」シリーズ

 採用するコントローラーはSandForce製「SF-2281」。すでに、メーカー各社から搭載モデルが多数発売されている人気のコントローラーだが、それだけに非常に厳しいマーケットでもある。そんな中、登場したIntel SSD 520シリーズは、SATA3(6Gbps)対応SSDの覇権を握る性能を備えているのだろうか?
 今回、編集部では容量240GBモデルを一足早く入手できたので、そのパフォーマンスをじっくりとチェックしていくことにしたい。

Intel SSD 510からランダムアクセスは大幅に向上
容量のラインナップも増えIntelの本気度がうかがえる

 Intel SSD 510シリーズでは、SATA3.0(6Gbps)の性能を生かしリード最大500MB/sec、ライト最大315MB/secと、シーケンシャルアクセスは高速な転送速度を実現していた。一方で、ランダムアクセスはリード2万IOPS、ライトでは8000IOPSと伸び悩み、SATA2(3Gbps)対応SSDの名機「X25-M」や、その後継モデル「Intel SSD 320」シリーズの後塵を拝する結果となっていた。

「Intel SSD 520」シリーズスペック表
型番 SSDSC2CW
060A3K5
SSDSC2CW
120A3K5
SSDSC2CW
180A3K5
SSDSC2CW
240A3K5
SSDSC2CW
480A3K5
容量 60GB 120GB 180GB 240GB 480GB
シーケンシャルリード 550MB/sec
シーケンシャルライト 475MB/sec 500MB/sec 520MB/sec
ランダムリード(最大) 1万5000IOPS 2万5000IOPS 5万IOPS
ランダムライト(最大) 8万IOPS 5万IOPS
ランダムライト(平均) 2万3000IOPS 4万IOPS 6万IOPS 4万2000IOPS
インターフェース SATA3.0(6Gbps)
7mm厚対応 - -
想定価格 約1万2500円 約1万9500円 約3万1500円 約4万4000円 約8万7000円

 そんな先代の弱点でもあったランダムアクセスだが、Intel SSD 520シリーズではリード最大5万IOPS、ライト最大8万IOPSへと大幅に改善。特にライト性能では理想値ながら10倍と大幅に高速化されている。さらに、シーケンシャルアクセスについてもリード最大550MB/sec、ライト最大520MB/secへと高速化され、確実にスペックアップしていることがわかる。
 また、ラインナップも容量60GB/120GB/180GB/240GB/480GBの合計5モデルと大幅に増えており、Intelとしては今後Intel SSD 520シリーズを、同社の中心モデルとして展開していこうという強い意志が見てとれる。

CrystalDiskInfo 4.2.0の結果。インタフェースは当然SATA3.0(6Gbps)。NCQやTRIMにも対応していることがわかる

コントローラーは人気のSandForce製チップ「SF-2281」
MLC NANDフラッシュはIntel製25nmプロセス製品を搭載

 Intel SSD 520シリーズのコントローラーチップはMarvell製「88SS9174」から、SandForce製「SF-2281」へと変更されている。この点に関しては、オリジナルコントローラーを搭載してくるのでは? と考えていた筆者としては少々意外だったが、シーケンシャル、ランダムとも高速なコントローラーということで、Intelとしても納得できるパフォーマンスが出せると判断したのだろう。
 ちなみに、MLC NANDフラッシュはIntel製の25nmプロセス品を採用。また、他のSandForce製コントローラー搭載製品と同様キャッシュメモリは搭載されていなかった。

今回レビューに使用したのはリテール製品のため、SSD本体に加えて、3.5インチマウンター、取り付け用ネジ、SATAケーブル、ペリフェラル4ピン-SATA電源変換コネクター、ドライバ&マイグレーションツールDVD、マニュアルなどが付属する

 加えて、もう1つIntel SSD 510シリーズとの大きな違いとして、ケースが9mm厚から7mm厚+スペーサーへと変更されている。これはIntelが提唱する薄型軽量ノートPCプラットフォーム「Ultrabook」の対応ストレージが7mm厚までとなっているためだろう。
 Intelの資料によれば、240GBモデル以外にも120GBと180GBモデルは7mm厚に対応するということで、これら3モデルについては最新のUltrabookへも問題なく搭載することができそうだ。

本体ケースは、Ultrabookにも搭載できる7mm厚。プラスチックスペーサーにより9.5mm厚へ調整されている本体カバーを外したところ。上部カバーには、コントローラ部分に熱伝導シートが貼られており、ケースを使って冷却する仕組みとなっている
基板表面にはコントローラーとMLC NANDフラッシュが8基搭載されている。コントローラーとMLC NANDフラッシュメモリの配置は、他の製品と異なっており独自基板となる基板裏面にもMLC NANDフラッシュを8枚装備。搭載されているMLC NAND フラッシュは25nmプロセス、容量128Gbit(16GB)のIntel「29F16B08CCME2」。裏表合計16枚搭載するため、合計256GBとなる計算だが16GB分は予備領域として確保されている
注目のコントローラーはSandForce製「SF-2281VB1-SDC」。シーケンシャル、ランダムアクセスとも高速な人気コントローラーだ

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