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256GBが3万円台! どれを買う? 春のSSD特集 2012 第1回

デスクトップもSSDの時代 今人気の256GB SSDはこれだ!

2012年04月23日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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 HDDに代わるメインストレージとして、SSDへの注目が高まっている。大容量化と低価格化が進み、モバイルノートだけでなくデスクトップパソコンでもSSDをメインストレージとして使うことが現実的となってきた。特に256GBクラスのSSDは、価格面でも機能面でも注目が集まっている。2012年春のSSD特集1回目では、今ちまたで人気のSSDを、256GBモデルを中心に紹介していこう。

メインマシンの起動ドライブに使える
256~512GB SSDが買いやすくなってきた

 モバイルノートやUltrabookを中心として、パソコンのメインストレージが急速にHDDからSSDへと切り替わりつつあることは、読者の皆様もすでに実感していることと思う。SSDの大容量化も順調に進んでいて、製品ラインナップに256GBや512GBモデルが加わっていることは一般的になってきた。これくらいの容量があれば、デスクトップパソコンなどでも、大容量HDDをデータストレージとして利用しつつ、システムとアプリをSSDにインストールしてメインストレージとして運用することも十分視野に入ってくる。

 実際にSSD搭載のノートパソコンを使ってから、HDD搭載パソコンを使ってみると、システム起動やスリープからの復帰の遅さ、アプリの起動やレスポンスのもたつきにちょいちょいとイラつくことが多くなってきた。筆者もそろそろ「据え置きパソコンでもメインストレージはSSDでいいいんじゃないの?」と思いはじめている今日この頃だ。

 据え置きマシンへのSSD導入を後押ししてくれるもうひとつの要因が、SSDの販売価格の下落だ。秋葉原では、256GBクラスの製品が3万円台前半で販売されることが多くなってきた。ショップと製品によっては、3万円を切る場合もある。一方、512GBクラスともなると、その倍の6万円前後となり、気軽に購入するにはちょっと勇気がいる。

 また、最大読み込み/書き込み速度やランダムリード/アクセス回数といったSSDの基本性能も、256GBクラスの製品は十分高く、価格とのバランスも良くとれている。インターフェースも最新製品では、ほぼすべてがSATA3.0(6Gbps)に対応していて、データ転送速度のボトルネックも過去の話となった。これから据え置きマシンにSSDを導入しようというのであれば、まずは人気の256GBモデルの選択をお勧めしたい。

 それでは、この春のSSD人気メーカーとブランドを紹介していこう。

OCZ「Vertex 4」
256GBモデル:VTX4-25SAT3-256G

OCZ Vertex 4

 OCZの「Vertex 4」シリーズは、爆速で名を馳せた「Vertex 3」の後継製品で、今回の特集で扱うSSDの中でも、発売されたばかりの最新製品である。128GB/256GB/512GBの3モデル展開で、全モデルがSATA3.0(6Gbps)に対応。厚さは7mmとなっている。動作クロック400MHzのデュアルコアエンジンを搭載した新コントローラーIndilinx「Everest 2」を採用し、さらなる高速動作を実現した。

 またエラー訂正コードエンジン、ダイナミックウェアレベリング機能、自動暗号化、NANDフラッシュ長寿命化技術「Ndurance 2.0」テクノロジーなどを備え、データ保存の信頼性も向上している。なお、搭載するNANDフラッシュメモリーの供給元は公表されていない。主な仕様は以下のとおり。

OCZ Vertex 4シリーズ スペック表
型番 VTX4-25SAT3-128G VTX4-25SAT3-256G VTX4-25SAT3-512G
容量 128GB 256GB 512GB
最大読み込み速度 535MB/秒
最大書き込み速度 200MB/秒 380MB/秒 475MB/秒
4Kランダムリード 9万IOPS 9万5000IOPS
4Kランダムライト 8万5000IOPS
インターフェイス SATA3.0(6Gbps)
実売価格 1万4000円前後 3万2000円前後 6万6000円前後

 爆速の遺伝子は、ランダムリード/ライトのスペック値に現れているようだ。256GBモデル「VTX4-25SAT3-256G」の場合、4月中旬時点で秋葉原のパーツショップでの販売価格は3万2000円前後である。

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