料金プランは「WINシングル定額 WiMAX(シンプル)」の通常料金は月額6510円となるが、2年契約が前提の「誰でも割シングル」またはau携帯電話とWINデータカードをセットで利用しているユーザー向けの「WINシングルセット割」を組み合わせるとことで、月額5460円となる(ISP料金が別途必要)。
さらに、新規契約または機種変更と同時に「WINシングルフラットWiMAX (シンプル)」 に申し込むことで、月額料金から1050円を最大25ヵ月間 (契約月含む) 割り引く 「WINシングルフラットおトク割」も提供されている。こちらだと月額4410円となる(こちらもISP料金が別途必要、25ヵ月を過ぎると5460円になる。詳しくはこちらの記事を参照)。
なお、WiMAXでの通信についてはデータ量による制限はないが、3Gによる通信については2012年10月以降、制限が課されるので注意が必要だ。具体的には、3Gの通信量が月間5GBを超過した場合、それ以降、月末までの3Gでの通信速度が制限される。
屋外では性能をいかんなく発揮!
実際の使用感と通信速度についてレポートしよう。テザリングには、富士通のミニノートPC「FMV LOOX U/C40N(ATOM Z530-1.6GHz)」を用い、計測はいずれも東京都23区内西部で行なっている。
まずは周りが開けたビル屋上での計測だ。本体の電波状況はアンテナ5/5で電波状況は良好と推測される。
ここでの数値は下り速度が10Mbps弱、上りも3Mbps弱を記録し、モバイル通信としてはかなり高速なスピードを記録した。この数値であればインターネットにおいてストレスを感じることはなく、巨大ファイルのやりとりにも十分耐えうるだろう。
次は地上1階の筆者マンション。周囲に防音壁があるため、電波状況はアンテナ1/5とかなり悪い。ここでの数値は下り速度が約2Mbpsと、好条件下と比較するとかなり速度が落ち込んでしまう。
また、電波状況がさらに悪いビルの谷間においては、アンテナ0/5と圏外の表示をくり返し、継続した接続が行なえなかったためテストが実行できなかった。
このことから、本機は電波状況がいいポイントでは優秀な速度を記録するが、障害物などがある屋内では速度が大幅に落ち込む傾向と見てよい。そのため、屋外メインで利用するユーザーに適していると言えるだろう。
工夫すれば家のネット回線もこれに1本化できる!?
モバイル通信としてはトップクラスの速度があり、外回りがメインのビジネスマンにはかなり優秀なモバイルルーターである。屋外でのインターネットに頼もしいパートナーに成ってくれるのは間違いない、実用的なモバイルWi-Fiルーターと言える。
屋内では速度が落ち込むとはいえ、窓際に設置するなどの工夫をすればちょっと遅めのADSLクラスの速度は出ている。条件が整えばインターネット回線の1本化も十分検討できる製品だ。
この連載の記事
-
最終回
スマホ
初代「Pocket WiFi」から始まったモバイルルーターを振り返る -
第39回
スマホ
今、激安なiPhone 5をモバイルルーターとして使う! -
第38回
スマホ
月額約1000円からのLTE! 春のデータSIM入門 -
第37回
スマホ
最新スペックのXiモバイルルーター「HW-02E」を試す! -
第36回
スマホ
月3883円ポッキリのLTEスマホ!? イーモバの新製品を試す -
第34回
スマホ
タブレットをお得に使え! iPad&Androidタブ利用料金を考える -
第33回
スマホ
軽っ!薄っ! 電池持つ!! UQ春の新ルーターを試した -
第32回
スマホ
学生じゃない人もお得!? 学割でモバイル通信のススメ -
第31回
スマホ
光ファイバー並みの爆速! Xiの100Mbpsサービスを体験 -
第30回
スマホ
7型タブとの相性バツグン!? 最新ガラケーでテザリングを試す -
第29回
スマホ
スマホ通信事業者のテザリングコストを比較する! - この連載の一覧へ