工具を使わずに拡張カードや
ドライブの取り付けが可能
Centurion 5 IIのサイズは、20.2(W)×48.5(D)×44(H)cmで、重量は約7.5kgだ。材質はスチールだが、ベゼルにはアルミニウムやプラスチックが使われている。標準で搭載しているファンは、フロントファン(14cmファン)とリアファン(12cmファン)の2基だが、上面に1つと、左サイドパネルに2つのファンを追加できるので、最大5つのファンを搭載可能だ。拡張スロットは7つで、フタはドライバーなどの工具を使わずに着脱が可能なツールフリー仕様になっている。
拡張ベイは、5インチベイ×4、5/3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×5という構成だが、5インチベイには標準でフロントI/Oポートモジュールが装着されている。また、3.5インチシャドウベイの内1つは、付属のアダプターを使うことで、2.5インチベイ×2または1.8インチベイ×2として利用できる(2.5インチベイ×1+1.8インチベイとしても利用可)。5インチベイや3.5インチシャドウベイもツールフリー仕様で、工具を使わずにドライブの取り付けや取り外しが可能だ。
初代Centurion 5では、電源ユニットは最上部に取り付けるようになっていたが、Centurion 5 IIでは、電源ユニットの取り付け位置が最下部に変更された。重量のある電源ユニットを最下部に置くことで、重心が下がり、安定性が向上する。
Centurion 5 IIは、奥行きが約48.5cmとあまり大きくないため、装着できる拡張カードの長さには制限がある。3.5インチシャドウベイにHDDを90度回転させて取り付けるようになっているので、奥行きの割には長いカードの装着が可能で、最大で長さ約27cmまでの拡張カードを装着できるとされている。実際に、長さ約27cmのGeForce GTX 275を装着したところ、ギリギリで装着できた。しかし、一番上のPCI Express x16スロットにGeForce GTX 275を装着した場合、一番下の5インチベイには光学ドライブを装着できない。ただし、フロントI/Oポートの位置を変更できるので、フロントI/Oポートを最下段の5インチベイに移動すれば、事実上ベイの数は減らない。なお、長さ約31cmのRadeon HD 5970は装着できなかった。
また、CM690 II Plusと同様に、マザーボードベースのCPUソケット部分は四角く切り抜かれており、バックプレート交換型タイプのCPUクーラーでも、マザーボードを取り付けたまま交換できるのも便利だ。
(次ページへ続く)
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