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COMPUTEX TAIPEI 2010レポート 第5回

「HAF X」堂々デビュー! モンスター「PROTO TYPE」ケースも

2010年06月02日 13時00分更新

文● 増田

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 国内ユーザーにも人気のクーラーマスター。お待ちかね、2010年の同社製PCケースフラッグシップモデルとなる「HAF X」が披露された。また、eVGA製のLGA 1366デュアルマザー「Classified SR-2」が搭載可能というケースも展示中だ。

クーラーマスター

南港展覧館1Fにブースを構えるクーラーマスター。すっきりとして少し拍子抜けの印象だが、新作の数々は4Fプライベートルームにごっそり用意されている


お待ちかね「HAF X」は早くて7月デビュー

「HAF X」のAMD Edition。ノーマル版投入後にもしかしたら販売する可能性はあるとのことだが、詳細は不明

 南港展覧館1Fにブースを構えるクーラーマスター。規模はそれほど大きくはないと思いきや、どうやら本番は4Fプライベートルームとなっている模様。まずは今夏発売が予定されているPCケースから紹介しよう。
 「HAF X」は、すでに発売中の「CM690II Plus」と並んで2010年の同社を代表するモデル。全体サイズは230(W)×500(H)×590(D)mmと従来モデルから、やや小さくなった(「HAF932」は243×560×564mm)ものの、“High Air Flow”(HAF)のコンセプトは失われていない。フロントにはレッドLED仕様となる230mmFANを1基、トップには200mmFANを2基(うち1基オプション)、サイドには200mmFANを1基、リヤには140mmFANを1基、VGAカード用に120mmと80mmをそれぞれ1基、オプションながら増設可能となる。

2010年の同社を代表するモデルとなりそうな「HAF X」。前面にはUSB3.0ポート×2も装備。電源やリセットボタンはスライド式のカバーで隠せるように

内部の様子

内部の様子。Radeon HD 5870も余裕で収納。サイドパネルにはVGA冷却用の200mmFANを1基標準で搭載している

 ベイ数は5インチ×6(うち2.5/3.5インチSSD/HDD対応リムーバブル×2)、3.5インチシャドウ×5という構成で、前面にはUSB3.0ポート×2も装備。対応マザーボードは、E-ATX(Extended ATX)/ATX/Micro-ATXのほか、XL-ATXにも対応する。気になる国内での発売は7月~8月を予定しているとのこと。価格は約3万円前後になりそうだ。

6段ある5インチのうち2段は2.5/3.5インチSSD/HDD対応リムーバブル仕様。また底面の電源搭載部にはエアフローを妨げない電源カバーが用意される


なんかカッコよくなった「Elite 430 Black」

新モデル「Elite 430 Black」は“ゲーミング”寄りなデザインを採用。ミドルレンジモデルとなるが、Radeon HD 5970の2枚差しも可能とするなど、初心者~ハイエンドユーザーまで幅広くカバーしてくれる

 どちらかというと廉価版というイメージの「Elite」シリーズだが、今回展示されていた新モデル「Elite 430 Black」はそんなイメージを払拭。うたい文句にはしていないものの、かなり“ゲーミング”寄りなデザインとなっている。
 主なスペックは、全体サイズが190(W)×424(H)×490(D)mmで、ベイ数は5インチ×3、3.5インチ×2、3.5インチシャドウ×5という構成。フロントのブルーLED仕様120mmFAN以外はオプション扱いとなるものの、トップに120mm×2基、リヤに80/90/120mmFAN×1基、サイドに120/140mmFAN×1基、ボトムに80/90/120mmFAN×1基を搭載可能としている。発売は7月を予定。価格は約9000円前後と、「Elite」シリーズの価格帯は維持されている。


「PROTO TYPE」ながら出ないと困る?ハイエンドケース

「PROTO TYPE」。試験モデルとなるeVGA製のLGA 1366デュアルマザー「Classified SR-2」も搭載可能なハイエンドケース

 さて、冒頭でも紹介したモデルも紹介しておかなければならない。「PROTO TYPE」の名のとおり、試験モデルの域を出ていないウルトラハイエンドPCケースである。コアなユーザーの間では以前から話題となっているeVGA製のLGA 1366デュアルマザー「Classified SR-2」だが、マザーを語ると同時にその特殊サイズ(345.4×381mm)ゆえ、搭載可能なPCケースがないと言われていた。今回展示されている「PROTO TYPE」は、実際に「Classified SR-2」を搭載。さらに「GeForce GTX 480」を4枚装着するという、ハイエンドユーザーならやりかねない(?)構成となっていた。
 「Classified SR-2」購入予定者(そんなにいるとも思えないが)にとっては、問題を一気に解決してくれそうなクーラーマスターの「PROTO TYPE」だが、発売予定や価格には本社の担当者も苦笑い。あまり当てにしないほうがいいかもしれないが、マザーの売れ行き次第では状況が変わるかもしれない。 

背面のPICスロットは計10本装備。230mmFANは合計3基搭載される。もはやどんな構成でもお構いなしといったところ


ようやくGOLD認証電源投入、クーラーの新製品も

80PLUS GOLD認証取得の電源ユニット「Silent Pro Gold」シリーズ(左)。80PLUS取得で、価格を抑えた「GX」シリーズ(右)も発売となる

 その他、以下に目についたアイテムを紹介する。電源は同社もようやく80PLUS GOLD認証取得のモデルを投入。「Silent Pro Gold」シリーズで600/700/800/900/1000/1200Wの6モデルをラインナップ。国内で全てのモデルが発売されることはないが、8月には店頭に並ぶことになる。
 人気カテゴリー、CPUクーラーからは、デュアルFAN構造の「V6 GT」のほか、サイドフロータイプの「Hyper B6」(仮称/Q3発売予定)、トップフロータイプの「Gemini B5」(仮称/Q4発売予定)などが登場。特に「V6 GT」の冷却性能には「自信アリ」といった様子だった。

デュアルFAN構造の「V6 GT」(8月予定)のほか、サイドフロータイプの「Hyper B6」(仮称/Q3発売予定)、トップフロータイプの「Gemini B5」(仮称/Q4発売予定)などが登場


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