このページの本文へ

ニコニコ動画講座の神職人を取材してみた 第5回

プロの犯行現場|Pixiaで秋のミニスカ娘を描く【線画篇】

2009年09月12日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部 イラスト・監修●ひいろ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

線画を描くときのポイントは2つの「スムーズ」
美しい線を引くための努力を惜しまずに

 さあー、つづいてはいよいよ本番の線画だ。エンピツのタイプをプリセットの右下にあるペンタイプのものに変更し、色は黒に設定。サイズは手動で7×7pt程度に指定する。これで準備が完了だ。

 まずは顔、それも瞳から描いていく。ここからかなり頻繁に使うことになるのがPixiaオリジナル機能の「スムーズズーム」だ。

 おおむね2倍、4倍と拡大して描いていくことになるのだが、普通に拡大するのと違い、スムーズズームの場合は拡大しても線がギザギザにならず、滑らかに表示される。使うときは「補助設定」ウインドウで、タブレットの設定から「濃度に反映」「ブラシサイズに反映」にチェックを入れておくこと。

「スムーズズーム」で画像をズームインすると、下に描かれている線はギザギザに表示されるが、新たに描き込む線はアンチエイリアスがかかった滑らかな状態で表示される

 それからまゆげを描き入れるときには「自動スムーズ」にチェックを入れておくことが重要という。これは言ってみれば手ぶれ補正で、ロングヘアなど、長い曲線を引くときには必須の機能なのだとか。

タブレットの設定を「自動スムーズ」にすると、手ぶれが補正される。ロングヘアやまゆげなどの長い線を描きやすくなる便利な機能

 表情を描き終えたら、今度は新たなレイヤーを作り、輪郭から服までを同じレイヤー上に描いていく。ネクタイなど細かい部分は3×3pt、体の線など強弱をはっきりとつける部分は7×7ptなど、部分ごとにペンのサイズを変えて描いていく。

ネクタイを描くときは3×3pt(左)と細めで、腕の線を描くときは7×7pt(右)と太めで描き、メリハリをつけること。この辺りは紙に描いているとき、ペン先を変えるような感覚だろうか

 服を描いたら続いて髪に。勢いのある美しい線を引いていく。服と重なる面があっても消しゴムで修正すれば良いので、納得出来るまで線の形を追及する。ひいろさんの哲学は「髪は風にあおられるほど美しい」とのことで、風をはらんで揺れる髪を表現している。

服や体などに髪がかかるのを恐れずに描くこと。気持ちよく風をはらんだ髪は画面全体を引き締め、女の子をかわいく見せることが出来るのだという

 ちなみにここまでのレイヤー数は4枚と少なめ。もともとPixiaが重くなりやすいツールということもあるが、この段階であまりレイヤーを分けすぎると「レイヤー迷子」になってしまうのが理由の1つ。たまにレイヤーを非表示にして、作業中のレイヤーを確認しながら進めれば特に不自由なく描いていけるのだとか。

これで線画部が完成! 最後のページではオマケとして「紅葉の作り方」を教えます

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン