Bluetoothのヘッドセットブランド「Jabra」が今秋「Halo」という新製品を日本で送り出す。この製品はワイヤレスオーディオを主眼としつつ、2つのマイクを内蔵してノイズキャンセリングによるクリアな通話にも対応する2ウェイ製品だ。
8月26日、渋谷のクラブで開催されたプレイベントはファッションショー形式。Bluetoothヘッドセットを夏・秋で着こなすというコンセプトで、パーソナルコーディネーターがついて、Jabra Haloと共に着こなすという演出。お恥ずかしながら、筆者もコーディネートしてもらって、ショーに参加させていただいた。
Bluetoothは無線で通話のヘッドセットやオーディオのヘッドフォンとして機能してくれる便利さがある反面、どうも日本では今ひとつ受け入れられていない技術でもある。今回はこの点について少し考えていきたい。
オーディオをワイヤレスで飛ばす快適さ
僕がワイヤレスでオーディオを楽しみだしたのはずいぶん昔からだった。
確か中学くらいの頃、赤外線を使った室内用のワイヤレスヘッドホンを部屋で使っていたのを記憶している。ちょうど深夜にラジオ番組を聴き始めた頃。ちゃんと聞きたいから音は出したいけれど、弟と相部屋だったこともあって、真夜中なので迷惑になる。部屋の構造上、コンポからベッドまでヘッドホンを伸ばすのも難しい。
理由はいろいろあったけれど、無線で音声が飛んでくる、というおもしろさから、ワイヤレスヘッドホンを使い始めた。赤外線なので、当然直接トランスミッターとレシーバー(ヘッドホン)が直線的に見えてないとノイズが乗り始める。ついついうとうと寝返りを打つとザーっと鳴ってしまってびっくりすることが何度もあった。
その後しばらくは有線で音を聞いていたが、最近は無線LANを使ってオーディオを飛ばしている。
音楽はもはやパソコンの中のiTunesで全て管理するようになっている一方で、パソコンとリビングのアンプとは離れていて、有線で接続するのは煩わしい。そこで、iTunesのリモートスピーカー機能を使っている。Apple TVやAirMac Expressとアンプをデジタルオーディオケーブルで繋ぎ、 無線LANを介してiTunesから音を送り込むことができるのだ。
ウォークマンやiPodは街中でイヤホンをする時に垂れるケーブルがアイコンやトレードマークになってヒットの一因になったことは確かだ。一方でケーブルから解放されることで、たとえば部屋の中の家具の配置や人の動きが自由になり、シンプルに音楽を楽しむことが可能になるのも確かだ。
この連載の記事
-
第100回
スマホ
ケータイの“ミクロな魅力”とは、なんだったのか? -
第99回
スマホ
フォロワー計32万人の2人が語る2009年のiPhoneとメディア -
第98回
スマホ
写真で振り返るケータイ10のミクロなシーン -
第97回
スマホ
ケータイが支える、マイクロ化と遍在化するメディア -
第96回
スマホ
ノマドワークのインフラをどう整えるか? -
第95回
スマホ
冬春モデル発表会で見えた、本当に欲しいケータイ -
第94回
スマホ
デザインから考える、ケータイのこれから -
第93回
スマホ
次の自動車社会とケータイとの関係 -
第92回
スマホ
モバイルアプリを実際に作るにあたっての考察 -
第91回
スマホ
楽しい使い方は現在模索中の「セカイカメラ」 -
第90回
スマホ
iPhoneと過ごしたNYとメキシコの旅でわかったこと - この連載の一覧へ