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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第88回

Bluetoothヘッドセットを着こなす秋「Jabra Halo」

2009年09月08日 19時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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iPhoneとHaloの関係は「マルチタスク」

 さて肝心のJabra Haloだが、ワイヤレスオーディオを外出先、家やオフィスなどの室内両方で楽しめるように作られたヘッドセットだ。たとえばケータイとPCというように2つの端末とペアリングできるため、外出先ではケータイで音楽を聞き、家に帰ってきたらパソコンのSkypeのヘッドセットとして使う、ということもできる。

Jabra Halo1

組み立てれば、ポータブルヘッドフォンのカタチになる。イヤーパッドの調整も簡単

Jabra Halo2

内側には電源とBluetoothのインジケータが付いているだけのシンプルなデザイン

 使い方はいたって簡単。パソコンやケータイのBluetooth検出機能をオンにして、折りたたまれている状態のHaloを組み立てれば電源がONになり、すぐにペアリング待機の状態に入る。一度登録すれば、次からはそれぞれの機器の電源やBluetoothをONにすればすぐに使えるようになる。

 音質はかなり満足できるものだ。軽くてイヤーパッドの位置も調整できるため、付け心地も良い。そして耳の周囲にあるタッチセンサーで音量や曲送りができる。もし接続先がケータイなら、かかってきた電話にボタンで応答すれば、そのまま喋り始めることができる。

Jabra Halo3

右耳の中央には通話応答のボタン、その脇にはタッチセンサーが仕込まれており、ボリューム調整や曲送り、戻しなどのリモコン機能を実現している。またその下にはジャックがあり、USBやACアダプタでの充電。さらにBluetooth非対応の端末では通常のヘッドフォンとしても使える

 ノートとペンでメモをとりながら、またあるいはまったく別のことをしながら通話するには、両手がフリーになるヘッドセットは大変便利だ。Bluetoothなら10m近くまで端末から離れられるため、街を歩いているときにポケットにあるケータイから音楽を飛ばしたり、デスクにケータイを置きっぱなしでコーヒーを取りに行っても通話したままでいられる。

 このHaloはiPhoneとのマッチングを強調する。日本のケータイもオーディオにこだわるモデルはBluetoothのワイヤレスオーディオに対応する端末が増えつつあるが、スマートフォンのようにほぼ必ずBluetoothが使えるかと言われると、そういうわけではない。

 ちなみにiPhoneはOS 3.0になって、ヘッドセット以外のオーディオプロファイルをサポートしたため、Haloのようなステレオヘッドフォン&ヘッドセットにぴったりの端末になったわけだ。

iPhone1

iPhoneでBluetoothをOnにすると、自動的にHaloを検出してくれる

iPhone2

Haloと接続済みの状態で音楽を聴くと、内蔵スピーカーとHaloとで出力先を選べる

 iPhoneをハンズフリーで使うと、通話をしながら他のアプリを操作するということが可能になる。たとえば電話で入ってきたアポイントの問い合わせ中に、iPhoneのカレンダーを起動して空き状況を確認して、その場でOKを出すといったタスクが可能になる。

 通話以外にもメモを取ったり、会話に出てきたURLをすぐチェックしたり、あるいは通話内容とは関係なくTwitterを見ることもできる。ハンズフリーを活用できるようになったiPhoneは、たとえiPhone本体がシングルタスクであっても、ユーザーは通話と同時に端末を使える体験が待っている。

 もちろんiPhoneの場合、付属のマイクスイッチ付きイヤホンでもハンズフリーとマルチタスクは可能だ。しかし、ケーブルの有りと無しでは自由度が全然違う。

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