3秒起動で10時間動作!? x86とは違う「動作感覚」
CPUにARM系を利用していることは、NetWalkerにAtom系のネットブックとはまったく異なる特長を与えている。
ひとつめは省電力性能。409gしかないNetWalkerは、さほど大きなバッテリーを搭載していない。しかし、カタログ上のバッテリー駆動時間は10時間と、ほとんどのネットブックよりはるかに長い。残念ながら、今回試用した機材は試作機であるため、実利用時のバッテリー駆動時間を計測することはできなかったが、「極端に短くなることはなさそうだ」という感触を得た。
![]() | 付属のACアダプター(左)。本体と比べるとやや大きく感じる。ACアダプターの小型化も今後の課題か |
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2つめは発熱。「電力を消費しないのだから当たり前」といえば当たり前だが、NetWalkerの発熱はAtom系ネットブックより小さい。「ほんのり」くらいの発熱で済みそうだ。
そして3つめが起動速度。NetWalkerはサスペンドでの利用が基本であるのだが、サスペンドからの復帰時間はカタログ上で3秒。試作機での実時間でも、3秒から5秒というところだった。PDA時代には当たり前の感覚だったが、パソコンに近い性能の機器とすれば、なかなか優秀である。もちろん、完全にシャットダウンしてのオフ状態から起動すれば、数十秒の起動時間がかかるが、それでも、ネットブックのWindows XPの起動時間よりは短い。
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| 本体左側面。フルサイズのUSBポートとヘッドホン端子を備える。高さは最厚部でも24.8mm |
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| 本体右側面。microSDカードスロット、miniUSB、電源コネクターを備える |
これらの特長は、いかにも「組み込み上がり」のARM系らしいところであり、それがそのままNetWalkerの美点につながっている。
もちろんトレードオフもある。NetWalkerで使われているi.MX515は、x86系CPUほどの処理性能を持っていない。Atomですら「遅い」と言われるが、i.MX515はさらに遅い。画面書き換えも遅いし、特にソフトを起動する際には、最悪の場合十数秒待たされることもあった。
ただし、いったん起動してしまえばそれなりに快適な速度で動作していたので、問題はCPU速度よりも、ストレージ(内蔵フラッシュメモリー)からの読み込み速度にあるのかも知れない。よく利用するソフトは全部起動しておく、というのが、NetWalkerのTipsになりそうだ。YouTubeも視聴してみたが、少々コマ落ちや音声の遅れも見られた。パソコンに近い機能を持っているが、能力の傾向としてはやはりPDAに近い、と思っておいた方がよさそうだ。
NetWalkerのストレージは、内蔵のフラッシュメモリー4GB。そのうち2GBはOSなどが占有し、フリーエリアは約2GBとなる。パソコンに比べるとかなり少ないが、内蔵のmicroSDスロットやUSB端子などを使い、増設することは簡単である。
![]() | ファイルブラウザーで中を見ると、空き領域は約2.6GBあった。カタログ上ではユーザー領域は2GB程度となる予定。microSDスロットなどで、保存領域は簡単に増やせる |
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![]() | 本体裏面にmicroSDカードスロットがある。ストレージの増設はこちらに頼ることになりそうだ |
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