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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第81回

置くだけで写真が入る ケータイならではのフォトフレーム

2009年07月21日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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iPhoneからもOK
写メールでPhoto Visionに写真を贈ろう

 なお、このPhoto VisionはソフトバンクのMMSだけに対応する。一応通常のメールアドレスも持ってはいるが、現在はソフトバンクのケータイから電話番号で送信されたメールのみ受信できるようになっている。他社ケータイやPCからのメールを受信できないのは、少々残念なところだ。iPhoneシリーズはiPhone OS 3.0からMMSに対応したが、ここからの写真付きメールももちろんPhoto Visionで表示できる。

ソフトバンクモバイル 栗田氏

ソフトバンクモバイル 栗田氏

 Photo Visionは専用料金プラン「フォトビジョンライトプラン」に契約する必要がある。このプランは月額980円だが、2010年1月12日までに契約すると、キャンペーン価格で月額490円でずっと使い続けられる。端末の割賦代金も24回払いで790円と手頃である。

 「導入とトータルのコスト、それに加え、パソコンを介したり、ネットの設定などの煩わしさもない。これらのメリットで競争力のあるフォトフレームだと思います」との栗田氏の言葉どおり、本当に電源を入れておき、手元のケータイから写メールを送信するだけの簡単さは価値があると思う。

 メールの本文にテキストを入れると、写真と同時に表示することもできる。絵文字も表示できるので、写真のキャプションを合わせて送信しておくことも可能だ。ちょっとしたメッセージをきっかけに電話などのコミュニケーションが生まれてもおもしろい。

メールの本文も表示

メールの本文にテキストを入力しておくと、写真のキャプションとして一緒に表示する。絵文字にももちろん対応

 「本体の内蔵メモリは384MBで、SDメモリーカード用のスロットも搭載しています。ソフトバンクの画像付きメールは1枚あたり300KB以内なので、内蔵メモリだけでも約1000枚、1GBのSDカードを挿しておけば、1日1枚送信していても数年間はメンテナンスせずに利用できます。内蔵メモリがいっぱいになったら保存先がSDカードに切り替わり、スライドショーは内蔵メモリ、SDカードをミックスして再生します」(唐津氏)

 なおPhoto Visionが内蔵しているパネルは800×480ピクセルのやや横長のサイズ。ソフトバンクのシャープ製端末などではワイドサイズで撮影すると、パネルいっぱいに写真を表示する。縦置きにも対応し、写真を回転するのもワンタッチだ。

 操作の簡単さもさることながら、勝手に写真が表示されていくモノとしての存在にもまた、未来のデジタル機器の姿を感じる。

 ちなみに、写真映えする黒、部屋の中に溶け込む白のほかに、ピンクのハローキティモデルを用意している。

 「お子さんがいる30~40代のお母さんに人気のあるキャラクターとして、ハローキティのコラボレーションモデルを作りました。自分の好きなキャラクターのフォトフレームに、自分の子供の写真が流れるという楽しみ方を提案しています」(栗田氏)

写真を送る風景を動画でチェック

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