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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第50回

地域格差はネットにも――トップブロガーが語る「見えない距離」

2009年06月15日 15時30分更新

文● 古田雄介

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海外ニュースを扱うのは「ライバルが少なかったから」

―― 私は映っていますか? 初めまして。早速ですが、ホームページを作る人のネタ帳(以下、ネタ帳)をはじめたきっかけを教えてください。

Yamada あ、映りました。どうも、初めまして(笑)

 きっかけですが、2006年末に「百式」の管理人さんたちが運営を開始した海外情報ブログ「POP*POP」が大好きで、私もブログをやってみたいと思ったのが最初です。もともとWeb関連の仕事をしていることもあり、コンセプトは初めから「色々とホームページ運営に役立つ情報を集める」といったものでしたね。

 それでそのままのタイトルをつけました。だから今も、根本にあるのは自分に向けたメモみたいな感じです。そのうえで、自分と同じような知識がほしいと思っている人にも読んでもらえると嬉しいなというのはありましたね。

もともと人と話すのが好きというYamada氏。「アウトプットとインプットを増やすのは限界がありますが、自分にはどこが適量かを見定めるためにも色々試してみたいですね」と話していた


―― 確かに、本気で「自分用」にすると他の人には読みにくかったりしますからね。Yamadaさんの記事は構成もしっかりしていて、知らない分野の内容でも読みやすいです。

Yamada ありがとうございます。基本的に記事はしっかり作り込んで書くようにしています。何か面白いネタがあっても、単純に紹介するだけでなく、その背景や関連情報を組み合わせたりして、分かりやすく濃くするような感じで、プライベートの時間を使って4日くらいかけていますね。

 何か面白いWebサービスができたとき、一番早く紹介すると、はてブ(はてなブックマーク)がたくさん付いたりするじゃないですか。私も狙っていますけど、ニュース速報ではなく、ある程度使ってレビューとして掲載することを優先しています。それでよく先を越されちゃいますけど(笑)

 だから海外サイトのネタが多いというのもあるんです。じっくり記事を書いていても、ライバルが少なくて「一番」をとりやすかったりするんですよね。にもかかわらず誤字が多いのはご愛嬌……(笑)。


―― なるほど。ちなみに、姉妹ブログの「アイデアノート」とは、どんなネタの分け方をしているんですか?

Yamada 基本的には、ネタ帳に扱うほど濃くないけど、パッと見で面白い海外サイトのネタをそのまま載せるという、サブ的な役割なのがアイデアノートです。

 そうやってニュース速報的なネタも捨てずに拾っておけば、より効率的に情報収集できて、色々な知識が増やせると思ったんですよ。だけど、最近は境界が曖昧になってきて……。さすがに労力の限界みたいなものもあって、その辺りで無理を感じながらも、やっぱりサブブログは必要なのでどうにか続けているという感じです。

ネタ帳の記事作成の過程で漏れた面白単発情報をフォローする役目のブログ「アイデアノート」


―― 仕事をしながら現在の更新ペースで複数のブログを続けるのは時間的にも大変そうですが、どれくらいかけているんでしょうか?

Yamada 仕事以外の時間はほとんどサイトに充てている感じなので、1日平均は出しにくいですね。ただ、すべての記事に4日かけているわけでなく軽めの記事もありますから、情報収集と執筆で半々くらいでしょうか。私、あまり寝なくても大丈夫な体質なので、早くても夜中の2~3時に寝る感じなんですよ。だから割と自由に時間が使えていると思います。

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