TG01が狙うモバイルの世界
大画面、高速プロセッサ、薄さ、独自のUIなど、日本のスマートフォンに比べても非常に多くの特徴を備えるTG01だが、この製品は東芝の戦略の中でどのようなポジションを持っているのだろうか。
国内市場のみならず、先進国を中心にケータイ市場の落ち込みは見られている。一方で、iPhoneやAndroid端末を皮切りとした、スマートフォンやMIDなどの新しい情報端末への注目が集まっていることも事実だ。湯嶋氏は市場環境と東芝の取り組みについて、こう語る。
「昨今のモバイル市場では、やはりインターネットや情報がキーワードにあります。10年前は考えられなかったかもしれませんが、ネットなしではできないこと、ネットで便利になったことであふれています。また、ネットのメインはパソコンでしたが、ネットが生活必需品になったとき、すぐ情報を使いたい、つかみたいというニーズがあります」(湯嶋氏)
インターネットが生活に溶け込むにつれて、ケータイが持っているサイズ、バッテリーの持続時間、ネットへのアクセスの手軽さという特徴が、デスクトップPCやネットブックの利便性を大きく上回る場面が増えてたのは事実だと感じる。
一方で、その快適性や使い勝手を最大化する端末とは、いったいどんなものか。そのちょうど良い端末として、TG01を世に送り出し、またモバイルネットデバイスの便利さを価値観として伝える。TG01が持っているミッションと東芝が狙うターゲットが透けて見えてくる。
文字入力機能を使ってみた
この連載の記事
-
第100回
スマホ
ケータイの“ミクロな魅力”とは、なんだったのか? -
第99回
スマホ
フォロワー計32万人の2人が語る2009年のiPhoneとメディア -
第98回
スマホ
写真で振り返るケータイ10のミクロなシーン -
第97回
スマホ
ケータイが支える、マイクロ化と遍在化するメディア -
第96回
スマホ
ノマドワークのインフラをどう整えるか? -
第95回
スマホ
冬春モデル発表会で見えた、本当に欲しいケータイ -
第94回
スマホ
デザインから考える、ケータイのこれから -
第93回
スマホ
次の自動車社会とケータイとの関係 -
第92回
スマホ
モバイルアプリを実際に作るにあたっての考察 -
第91回
スマホ
楽しい使い方は現在模索中の「セカイカメラ」 -
第90回
スマホ
iPhoneと過ごしたNYとメキシコの旅でわかったこと - この連載の一覧へ