感度も上がっている!
従来機種より感度が上がったというのもグッとくるポイントだ。CS1KSPとCS3Kを一緒に持って、銀座からアスキー・メディアワークスまで徒歩と電車で移動してみたところ、CS3Kのほうがきちんと衛星を捉えているというのが実感できた。
従来のCS1KSPは、ぶっちゃけて言えばやや感度が低く、特に都市部との相性が悪かった。
CS1KSPは最初に最低3つのGPS衛星を見つけると測位を始めるのだが、新宿や銀座でCS1KSPを使うと、ビルに邪魔されてなかなか現在地を特定できない。やっと3つの衛星をとらえたと思って撮影を始めながら移動すると、またビルの陰に入って現在地を見失ってしまう。撮影中も「今、きちんと測位できてるんだろうか?」とCS1KSPが気になって仕方がない。駅のホームでは屋根に邪魔されて衛星を捕捉できず、測位できなかったこともあった。
一方、CS3Kは特に駅のホームや電車内といった場所では、より正確な位置を捉えていた。論より証拠で、両者のGPSログをGoogle Earthに張ったものを比べて見ると分かりやすい。
Google Earthに表示するには?
CS3Kのログファイルは、Google Earthで読み込めない。先に紹介したGPSBabelで「GPX XML」形式に変換する必要があるのだが、変換しようとするとエラーが起こってしまう。Jeditなどのテキストエディタでログファイルを開いて、1行目にある「/gps-cs3.0」という文字列を削除して変換しよう(こちらのブログを参考にしました)。あとはGPS XMLのログファイルを画面にドラッグ&ドロップすることでGoogle Earth上にルートを表示できるようになる。
さらにiPhotoに取り込んで、地図上に表示してみた。この画像だとちょっと分かりにくいが、CS3Kのほうは東京駅にピンが複数立っているのに対して、CS1KSPはひとつだ。今回、東京駅の中央本線ホームでは5枚撮影している。CS3K/CS1KSPともに15秒間隔でGPSを取得しているにも関わらず、CS3Kは5枚とも別の位置情報が埋め込まれたのに対して、CS1KSPはすべて同じ場所だった。
感度をすぐに確認できる
何より、CS3Kは液晶ディスプレー付きというのが心強い。CS1KSPは、本体脇の緑色のランプで測位中かどうかを確認する。速く2度点滅しているときは準備中、ゆっくり1度点滅しているときは衛星を捉えているというステータスだ。ただ、ランプではぱっと見、電波を受信できているのかどうか分からなくてやきもきすることもあった。
一方、CS3Kは携帯電話のように、液晶ディスプレーに現在の感度をアンテナ数で表示してくれる。ランプが点滅するのを待たずに、ひと目で感度が分かるのだ。加えて現在地の緯度/軽度や、電池残量(3段階)もチェック可能。要するに、利便性がメチャメチャ向上したということだ!
不安なときは位置情報をチェック
実はGPSを買うのはCS1KSPが初めてだった筆者。東京の新宿や銀座だけでなく、愛知や長野などに出かけたわけだが……。そこにCS3Kが登場。「筆者が1ヵ月かけてやった検証って何!?」と軽く愚痴ってみたり。
そんな筆者のポエムはどうでもいいが、CS1KSPで学んだのが「GPSって万能じゃないのよ」ということ。ケータイの電波をイメージしていたのか、「ポケットにさえ入れておけば位置情報を簡単に取得してくれるんだろう」と勘違いしていた。実際は、屋内や地下街などでは入りにくいこともある。
それはCS3Kでも同じこと。撮影時に位置情報を取れているのか不安なときは、ポケットからGPSユニットを取り出し、受信状態を確認してからシャッターを切るといいだろう。
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