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ここがスゴいぞっ! iLife ’09 第9回

俺の曲を聞け! GarageBandで作った音楽を共有

2009年06月23日 14時19分更新

文● 内山秀樹

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iLife '09

iLife '09。価格は8800円

 本連載では、これまで3回にわたってMacの音楽製作ソフト「GarageBand '09」を活用した、レッスンジャムセッション簡単な音楽制作の方法などを紹介してきた。

 これまでに身につけたテクニックを駆使して作った曲なら、なおさら自分だけで楽しんでいるのはもったいない! ……というわけで、今回は完成した楽曲を発表、共有する方法をまとめていこう。


「俺の曲」でiPhoneの着メロを作る!

 GarageBandには、完成した楽曲を他人に聴いてもらうための手段が「共有」メニューにいくつか用意されている。このメニューから、自作した曲や着信音をiTunesに転送したり、ウェブページ作成ソフトの「iWeb」やDVD作成ソフトの「iDVD」と連携することが可能だ。

GarageBand '09の「共有」メニューには、完成した楽曲を手軽に友人・知人と共有するための便利な機能があらかじめ用意されている。一般的なオーディオCDの制作はもちろん、インターネットを介したポッドキャストやiPhone着信音の作成までをサポートしてくれる

 そんな多種多様な共有方法の中から、まずは新機種や新OSの発表で話題になっているiPhoneネタをお届けしよう。GarageBandを使えば、自分のオリジナル曲からiPhoneの着信音が作れるのだ。

 一見、面倒くさそうに思える着信音の作成も、そこはGarageBandにオマカセ! まずは「共有」メニューから、「iTunesに着信音を送信」を選択。多くの場合は、iPhoneの着信音は「40秒以内の曲の繰り返し」でなければならないとのアラートが表示されるので、ここは迷わず「調整」を選ぼう。

 よく画面を見ると「サイクルリージョン」(上部のルーラー部分に黄色の帯)が表示されている。このサイクルリージョンの長さや場所を移動して、楽曲のどの部分を着信音にするかを変更すべし。

本来は着信音にしたい楽曲の特定箇所を、あらかじめ40秒以内に編集しておくと都合がいい。40秒を超えたまま調節せずに書き出すと、楽曲の冒頭部分が自動で切り出される

サイクルモードをオンにして、楽曲のうち着信音として切り出す部分を指定しよう

楽曲の長さは、画面下部にあるトランスポート表示部分で、LCDモードを「小節」から「時間」へと変更しておくことで、明確に時間単位(時:分:秒)での調整ができる

 着信音として使う部分を指定したら、改めて「共有」メニューから「iTunesに着信音を送信」を選ぼう。ミックス、ノーマライズ、変換などの作業が進行して、最終的にiTunesへと書き出される。その後、iTunesが起動して作ったばかりの着信音が自動的に再生されるので、正しく書き出されたかすぐに確認できる。

書き出し中の画面

「iTunesに着信音を送信」機能で作った着信音は、MP4(.m4r)形式のオーディオファイルとしてiTunesに書き出される。エンコードや登録などの面倒な作業はまったく必要なし!

 ここまでくれば、あとはiPhoneをMacにつないでiTunesで同期するだけだ。iTunesの自動同期がオンになっていれば特に指示しなくても着信音が転送されるが、自動同期をオフにしている人は、iTunesの画面左からiPhoneを選んで「着信音」タブで同期するように設定しておこう。これで自分のオリジナル楽曲を着信音として使えるようになる。

 話題のiPhoneなら周囲の注目度も高いはず。友人や知人、さらには街中の人々に、自分の考えたフレーズをさりげなくアピールできるのは、密かな楽しみとしてオススメだ。ぜひお試しあれ!

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