サーモグラフィによる温度変化
サーモグラフィとは、温度の分布を色にして表示する計測器のことで、皆さんもテレビなどで一度は見たことがあるだろう。テストした電源ユニットは「EES500AWT」で、試験は都内の某研究所にて行なった。ここでは、この電源ユニットがどのくらい熱を帯びるのか、そして温度分布がどうなるのかをテストしてみた。
単体で計測しても意味がないので、某社製500W電源(非80PLUS認証)を比較用に用意し、比べてみた。
サーモグラフィは、物体の赤外線放射を撮影することになるため、電源ユニットのように金属部品が多い物体の場合、ヒートシンクやコンデンサのキャップ部分など、光沢がある部分では赤外線を反射してしまうほか、金属ごとの反射率が異なるため、正確な温度を測定できない。
そのため被試験物体は、同一の色に着色されていることが望ましい。というわけで、電源ユニットのカバーを取り外し、電源ユニットの内部をスプレー塗料で真っ黒にする。これにより、放射率は一定(今回は0.96)となり、全体の分布が計測できるのだ。
乾燥が終わったら、いよいよ測定開始だ。
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