ソフトの起動時間をチェック
ソフトの起動時間 | ||
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機種 | Atom Z520&60GB HDD | Atom Z540&128GB SSD |
Windows Media Player 11の起動 | 4.3秒 | 2.5秒 |
Internet Explorer 7でASCII.jpのトップ画面を表示 | 19秒 | 12秒 |
iTunes 8の起動 | 20秒 | 15秒 |
続いて、いくつかのアプリの起動時間をチェックした。これはストレージの読み込み性能とCPUの処理能力に左右される。軽めのソフトではそれほど差は感じないが、iTunesなど比較的重めのソフトを起動すると、Atom Z520&60GB HDDはかなり待たされる感じだ。
iTunesによるエンコード時間 | ||
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機種 | Atom Z520&60GB HDD | Atom Z540&128GB SSD |
WAVE→AAC (7曲 30分 300MBのファイル) |
8分01秒 | 4分38秒 |
純粋なCPU処理能力を比較するため、iTunesによるWAVE→AAC(256Mbps)へのエンコード時間もチェックしてみた。両機の性能差はかなりはっきりと現われ、Atom Z540の処理時間はAtom Z520の半分少々で終了した。
まとめ
繰り返しになるがAtomでVistaは重い。
一般的なAtom Z+Vista搭載マシンと違って、type Pはメモリーを2GB積んでいるが、それでも余裕があるとは言えない。Atom Z540&128GB SSDの構成だとだいぶ軽減されるが、それでもAtom N270(1.60GHz)+XPのNetbookのほうがサクサク動く。
例えば、ウェブページを開くにも、まずはウィンドウの外枠が表示され、何テンポか遅れて中が表示されるといった感じだ。
Atom Z520&60GB HDDだと、この「待たされる」感覚が特に強くなる。ちょっとした操作でCPUの使用率が100%に達してしまうこともしょっちゅうだ。
同じマシンでも、どちらの構成を選ぶかで、受ける印象はまったく違うモノになるだろう。
結論としては、Atom Z540&128GB SSDはややもっさりしてるがアリ。しかし、Atom Z520&60GB HDDは正直ツライ。快適に使うには、OSの設定など、様々なチューニングが必要になる。
少々値が張ろうと、納期に時間がかかろうと、type Pの強烈な個性に惚れたのなら、オーナーメードモデルを強くお薦めする。CPUはAtom Z540一択。SSDの容量は用途に合わせて選ぶといいだろう。
最後に、ASCII.jp編集部員の2人が選んだモデルは、Atom Z540&128GB SSDだったことを付け加えておく。