一眼としての高機能を追求
一眼レフのスタイルを踏襲するDMC-G1は、デジタルの高機能と、従来の一眼レフカメラの応用範囲の広さを併せ持っている。
撮影時には、基本のアスペクト比4:3に加え、3:2や16:9も選べる。また、HDMI出力も可能で同社の薄型テレビ「VIERA」と連動するビエラリンクにも対応する。
面白いのは、撮影時のカメラの傾きによって再生時の縦表示・横表示を自動で切り換えられる点だ。手ぶれ補正に利用するジャイロセンサーを応用した技術と思われる。これはDMC-G1の撮影画像を直接テレビに再生するときなどに活かしたいものだ。
撮影機能で忘れてならないのは、被写体に適したフォーカシングだろう。多くのデジタルカメラが搭載するようになった「顔認識AF」に加え、画面全体を分割して合焦位置を割り出す「23点AF」や、画像状況を認識しながら被写体が動いたり、フレーミングを変えても追従する「追尾AF」がある。
これ以外に指定位置での「1点AF」もあるが、使いこなしたいのはやはり追尾AFだ。飛び回る子供たちのように認識ポイントの画像変化が大きいと追尾が外れてしまうが、ペットや歩く人物などでは常にピントが合い続ける。あとは撮りたいときにシャッターを押すだけだ。
今までの一眼レフ機では、シャッターを押した瞬間に肝心の被写体がボケてしまうのはよくある。DMC-G1のフォーカシングがかなり高速なことと、常に追い続ける追尾AFで失敗写真が減るだろう。