インフィニットアンディスカバリー
●発売元:スクウェア・エニックス
●発売日:9月11日(発売中) ●価格:8190円
●プレイ人数:1人
●対象年齢:CERO B(12才以上対象)
●http://www.square-enix.co.jp/undiscovery/
地球に繋がれてしまった月を開放するために戦士たちが立ち上がる
2008年下半期のXbox 360は、これまでにないほど魅力的なゲームラインアップを誇っている。そのなかで、とりわけファンの期待が高かったRPGが、この「インフィニット アンディスカバリー」だ。本作は「スターオーシャン」シリーズや「ヴァルキリープロファイル」シリーズなどで有名なゲームスタジオ「トライエース」が開発を担当したタイトル。そのため、ゲームの完成度は言わずもがな。発売後の評判も期待どおりで、Xbox 360ユーザーの期待に答えた作品だ。
本作の世界観は、剣や魔法が登場するファンタジーテイスト。物語の概要は、古来から神の玉座とされていた月が太くて強い鎖で大地に繋がれてしまう事件が勃発したところから始まる。鎖が埋め込まれた土地の付近では地表が荒れ果て、モンスターが現れる危険な地域へと変貌してしまった。そんなときに、鎖を破壊して月を開放するために、英雄「シグムント」と仲間たちが立ち上がった。プレイヤーの分身となる主人公「カペル」は、ひょんなことからシグムントの仲間となって冒険に出ることに――。
このストーリーはオープニングムービーで紹介されるのだが、地表に繋がれた月のシーンが圧巻! もはや鎖と呼べないくらい太いモノで月が地面につながれている。これを観ている時点ではゲーム本編が始まっていないのに、「いったいどうやって切り放すんだろう?」などと考えるとワクワクしてくる。
まるで3DアクションゲームのようなRPG
ゲームジャンルは「RPG」となっているが、戦闘シーンはまるで「3Dアクションゲーム」のよう。フィールド上にいる敵と戦うときは、「小攻撃」と「大攻撃」のボタンを押して攻撃を行なう。ボタンを押す回数や順番によって、コンボ攻撃も発動可能。さらに、攻撃を受けた際にタイミングよくボタンを押すことで、「リフレクト・ドライヴ」と名付けられた「返し技」も行なえる。また、対戦格闘ゲームよろしく、相手を宙に浮かせて何ヒットさせたかの回数も表示される。この回数が一定値を超えると、Xbox 360の醍醐味のヒトツである実績が解除される。
このように、本作はよくあるコマンド選択式RPGでは味わえない、緊張感溢れるバトルが楽しめる。実際にプレイし続けて数時間になるが、戦闘中に一度も眠くなったことはありませんよ! 「まったり遊ぼう」なんて高をくくっていると痛い目に遭うかも。
個性的な登場人物を使い分けて効率よく進め
パーティーを組んでいる仲間たちは、AIで自動的に行動する。ターン制バトルだったらプレイヤーが直接操作できる場合が多いが、本作はアクションバトルなので不可能! しかし、パーティー全体の戦略はプレイヤーが設定可能なため、「温存」や「連携」、「待機」といった、大まかな指示は出せる。的確な指示を出しておけば、各キャラクターはワリと賢く行動してくれた。
ユニークなのは、要所でパーティーメンバーの力を借りられる「コネクトアクション」システム。主人公のカペルは近接攻撃キャラだが、ヒロインの「アーヤ」は弓を持った遠隔攻撃キャラ。なので、遠距離の標的を攻撃したい場合は、一時的にアーヤを操作して矢を放つことが可能。これと同じように、そのほかのキャラクターの力を借りることもできる。このシステムを上手に活用すれば、主人公が不得意な状況でも、効率よく敵と戦えるようになる。
また、ゲームが進むとプレイヤーが操作するパーティー以外に、AIが指揮をとるパーティーも編成可能。同時に3パーティーを行動させられ、最大12キャラクターによる大規模な戦闘を展開できる。単なるアクションRPGではない、本作ならではの魅力だ。
(C)SQUARE ENIX CO.,LTD. / Microsoft Corporation. All rights reserved. Developed by tri-Ace Inc.
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