リングをグリグリと回す快感
レンズ周囲をぐるりと取り巻く「ファンクションリング」はピント合わせだけでなくズームや連写時のフレームレート(連写fps)の変更にも使える。例えば、リングでズームしてシャッターボタンを半押し、AFが効いたところでMFに切り替え、リングでピントを微調整するという一連の操作が違和感なく行なえる。
さらに面白いのが連写fps設定。毎秒60コマの部分が大きく謳われているが、実はEX-F1では毎秒1~60コマまで数十段階の連写速度が選べる。この増減をリングを回しながら決められるのが連写fps設定である。連写速度は撮影中に変更することができ、シャッターを押しっぱなしにして、フォーカスリングをグリグリと回転させることで、被写体の動きに合わせた連写速度が選択できる。
いくら高速な連写ができるといっても撮れる枚数には限りがあるため(最高画質で最大60枚)、決定的瞬間は最高速度、その前後は遅い連写速度にするといった使い方が有効だろう。この速度可変機構は動画においても効き、毎秒30~300コマの間で速度を変化させられる。例えば、毎秒30コマで動画を撮影し、重要な瞬間だけスローモーションにするといった使い方はどうだろうか。
ちなみに連写した後の処理時間(バッファーからのSDメモリーカードへの書き込み時間)はそれなりにかかる。60枚で20秒前後だ。もう少し速いとうれしいが、転送するファイルの容量を考えると、やむを得ない部分かもしれない。