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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第23回

杭の上に「ちょこん」 ネコは高くて狭い場所が好き

2007年10月10日 09時24分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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かなり高い場所でも平気なのだ


江ノ島で悠然とお昼寝してる猫

江ノ島で悠然とお昼寝してる猫(2006年9月撮影 キヤノン「Powershot S3IS」)

 江ノ島で見つけた猫。この写真だけ見ると、「ちょうど一匹分だけのいいスペースを見つけたね」ってだけだが、実際にはこんな高い場所にたまたまあった出っ張りの上なのである。

実はこんな高い場所

実はこんなに高い場所だった(2006年9月撮影 リコー「Caplio R5」)

 間違って寝返りをうって落ちたり、大きな音にびっくりして落ちたりしないのだろうか……と心配させるところが憎らしい。まあ、観光客にジャマされずにゆっくり昼寝できる場所であるのは確かだろうけどね。

 こういう猫を見つけたら、「それがどんな場所なのか」分かるような写真と猫のアップと、両方をおさえておくと後で何かと楽しいかと思う。



杭の上もお気に入り


 猫が得意な狭くて高い場所といえばもうひとつ、杭の上。大して高くなくても、猫がちょこんと狭い杭に座ってると何かと可愛かったりするのだ。

杭の上に座ってる猫

巻き付けてるしっぽと、高い位置から遠くを伺ってる表情がいい(2006年10月撮影 ソニー「α100」)

 狭い杭の上に座ってる猫は、背筋がピンと伸びて姿勢が良くてりりしいのである。

四角いコンクリートの杭の上で顔を洗ってる猫

四角いコンクリートの杭の上で顔を洗ってる猫(2002年10月撮影 キヤノン「Powershot G3」)

 ちなみに顔を洗ってる猫がのっかってるのは高さ50cm程度、もう片方は高さ1m程度の杭の上。全然高い場所じゃないが、ローアングルで見上げるように撮ると実際より高く見えるという一種のマジックである。でも低い位置から撮ると背景がすっきりするし、より高くカッコよく見える。撮影時のちょっとした工夫だ。これを人間の目の高さで撮ってもたぶん面白くも何ともない写真になっちゃう。

 最後におまけで爪研ぎ猫を。わざわざ狭いとこに乗っかって爪を研いでおりました。

わざわざ飛び乗ってから爪を研ぐ

わざわざ飛び乗ってから爪を研ぐ(2004年11月撮影 ニコン「D100」)


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は10月17日掲載予定

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