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転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第13回

板前見習いからIT業界へ。派遣会社を上手に利用し、転職する方法とは

2006年10月19日 00時00分更新

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面接官の表情の変化までを意識して、興味を抱いた話題を集中的にアピール

 具体的な将来像を持つために動き出した佐々木さんはそれまでの業務でNotesを使用していたこともあり、グループウェアに的を絞って転職を目指すことにした。転職活動を2001年9月に開始し、すぐに派遣会社に登録活動を行なった。佐々木さんの転職活動の特徴は派遣会社を利用したという点にある。それまでも派遣社員として仕事をし、個人で活動するよりも好条件に巡り合う可能性が高いと考えたからだそうだ。

「派遣会社を選ぶポイントは、まず求人件数が多いかということでした。また、派遣会社が独自に行なっている社内研修も利用しようと考えました。登録するスキルシートには、ちょっとでも勉強している分野にすべてマルをつけ、いろいろな勉強をしていることをアピールしました。また、これまでヘルプデスクの仕事で広く浅い知識を身につけていたので、広い知識があるとアピール。とはいえ事実と齟齬のないように気をつけながらも、アピールできる部分はできる限り強く主張しました。派遣先との面接では、担当者の表情などを意識しながら話すように心がけました。そして担当者が興味を抱いた話題を集中的に話し、やる気をアピールすることに努めました。このように面接のその場で相手とコミュニケーションを取れるかは重要だと思います」

 佐々木さんはエントリーした3社すべての面接を受け、2社からの内定を得た時点でサイボウズに入社することを決めた。同社を選んだ決め手は、グループウェアを利用した社員間のコミュニケーションが盛んな社風が、自分にとって馴染みやすそうに感じたからだという。こうして佐々木さんは2001年11月にサイボウズへ派遣社員として入社。主にメールによるグループウェアのテクニカルサポートを行なうことになった。

「入社後は正社員になることを意識して、仕事に取り組みました。3年間でサイボウズのシステム管理者と同等のスキルを身につけようと、帰宅後は自宅PCで勉強をしました。1日の仕事を踏まえて勉強を続けているうちに、専門知識を要するトラブルに対処できるようになったのは嬉しかったですね。また、業務上で気づいた改善ポイントを積極的に提案したり、どうすれば自分の意思をスムースに伝えられるのかを考えてコミュニケーションの図り方を工夫しました。そのためでしょうか、2003年2月に正社員として働くよう声をかけていただきました」

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