このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

転職経験あり! 仕事人たちのストーリー 第19回

ITコンサルタントになった! 自分に合う職業、自分に合う会社選び、その極意とは?

2007年02月22日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

西尾俊士さん(31) 株式会社豆蔵 BS事業部 開発技術チーム コンサルタント

西尾俊士さん(31)
株式会社豆蔵 BS事業部
開発技術チーム コンサルタント

メーカー系システム開発会社から、コンサルティングファームの豆蔵へ転職した西尾俊士さん(31)。モノ作りが好きなので「IT職人」を目指して技術を磨きたいと考え、技術力の高さに定評のある転職先を選んだという。仕事をする目的の1つは「自己実現」と語る西尾さんは、キャリアアップをどのように捉えているのか。彼の仕事術も含めて聞いた。

西尾俊士さんのキャリアアップ・ポイント
・定期的に夢や目標を再確認した
・求人に対して即座に行動した
・自分のキャリアや仕事への考え方が、会社の理念や方向性に合っていることをアピールした
西尾俊士さんの仕事術のポイント
・相手が何を望んでいるのか常に意識して会話する
・コミュニケーションや連絡事項をメールにばかり頼らず、臨機応変に“直接会うこと”を大切にする
企業を選んだポイント
技術志向が高い会社なので、成長できる環境が整っていると判断したから

目指すは「IT職人」。目標があるからこそ転職のチャンスを逃さなかった

 建築業を営む家に生まれ育った西尾さん。子どもの頃から大工さんにあこがれ、いつしか「職人」というモノ作りのプロを目指すようになっていたという。そして大学卒業後にIT業界で働くことを選択。高度な専門知識と技術でモノを作り上げていくエンジニアの仕事に「IT職人」の姿を見出したからだ。就職先はメーカー系のシステム開発会社。この会社の経営者が大学の先輩にあたり、その人の人柄とシステム開発の魅力にひかれて入社を決意した。

「最初に携わったのはクライアント・サーバアプリケーションの開発。入社後2年目からはEDI(注1)システムをはじめとしてWeb系システムの開発が増えていき、後にJavaによるフレームワークの開発をしたりするようになりました。プログラマとして3年ほど経験し、リーダー的な役割をも担うようになりましたが、入社から7年目に転職をすることにしました。やりがいのある仕事だし、僕が業務の主軸だという自負もありました。でも、役職が上がるにつれて実際に手を動かすことが少なくなり、不安を感じるようになりました。管理の仕事をする前に現場でやり残したことが多いのではないかと。そこで、30歳になったときに「自分は何をやりたいのか」「何になりたかいのか」を改めて考えたんです。

注1:EDI(Electronic Data Interchange)
受発注や見積もり、決済、出入荷など商取引に関する情報をあらかじめ定めた形式にしたがって電子化し、ネットワークを通じて企業間で交換する仕組み。

 そんなとき西尾さんは、高い技術力の持ち主の集団と注目し、ときどきサイトをチェックしていた豆蔵で、3日後に同社の会社説明会があることを知る。「この会社に自分も入社できるかもしれない」と思い、喜び勇んで会社説明会に出かけたそうだ。説明会では、西尾さんは面談担当者に豆蔵の技術に対する考え方や技術力の培い方を矢継ぎ早に質問した。また、自分が今どんな仕事をしているのかも話した。

「優柔不断な面がある僕も、さすがにこのときは即座に行動しましたね。また、豆蔵とのやりとりを通じて、この会社は想像以上に技術に対する意識レベルが高い会社だと感じました。そして、自分が目指すのはIT職人なんだという気持ちも改めて強固になりました。今思えば、やはり自分がやりたいことが見つかったら、あれこれ考えないで即行動するべきだと思います。日々の業務が忙しいと、社会人になった当初に抱いていた夢や目標は忘れがちになります。でも、それを定期的に思い返して自問することが大切ではないでしょうか」

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ