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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第200回

ミドルハイのSIMフリー機 「honor 9」「Moto G5S Plus」「ZenFone 4 Selfie Pro」のスタミナチェック

2018年01月08日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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細かな設定が充実したhonor 9

 最後に各機種の便利な機能や独自の設定をチェックした。honor 9はファーウェイ独自のEMUIを初期設定で採用しているため、ホーム画面にすべてのアプリアイコンが並ぶタイプだが、設定でより一般的なホーム画面とアプリメニュー(ドロワー)に分かれたスタイルにも変更できる。

 ブルーライトカット設定や2枚のSIMで着信音やバイブを変更できるほか、ホームボタンなどナビゲーションキーの並び方を3種類から選べる。

 スマートアシスト設定にはジェスチャーやモーション操作をはじめ、カバーやヘッドホンを接続した際の設定もあり。ファーウェイ製スマホでおなじみの、指の関節で画面を軽く叩いたり、文字を描くことで操作できるナックルジェスチャーも搭載。片手操作がよりしやすいワンハンドUIも利用できる。細かな設定が豊富だ。

ファーウェイの独自UI「EMUI」のホーム画面はややくせがあるが、一般的なドロワー型に変更することが可能。DSDS利用時にSIMごとに着信音やバイブの設定を変えられる

モーション操作もファーウェイ製端末の特徴的な部分。特に指の関節を使うナックルジェスチャーが便利

“Moto”の独自機能はあるものの
やや地味目なMoto G5S Plus

 ホームUIを含めて、設定項目も標準のAndroidに近い内容になっている。独自の機能として「Moto Actions」と「Moto Display」がある。たとえばMoto Actionsは、指紋センサーで端末を操作し、その際にナビゲーションバーを消せる、スワイプで画面を縮小する、フロント面を下にして置くと消音になる、端末を持つ手を2回捻ることでカメラを起動するなど。Moto Displayもブルーライト軽減などの機能が用意されている。いずれも便利ではあるものの目新しさはやや少ない。

素のAndroidに近いモトローラ製スマホだが、ジェスチャー系は充実している。特に指紋センサーで端末を操作できるのが便利

ブルーライトの軽減や画面表示を用いた独自の通知機能も

小技の設定が実用的なZenFone 4 Selfie Pro

 通話設定を見ると、自動録音や連続通話時間アラートがあり、通話が多い人には便利そう。バイブレーションの強さを調整できるのも小技だが調整したい人は割と多いのでは。オーディオ設定も充実し、豊富なジェスチャー操作の「ZenMotion」も魅力だ。目新しさや派手さはないが、メーカー色を感じられ、設定のいじりがいがありそうだ。

通話の自動録音やバイブの強さ調整など少し変わった設定も

イコライザーやジェスチャー機能も


Moto G5S Plusが終わってみれば3勝でオススメモデルに

 Moto G5S PlusとZenFone 4 Selfie Proがスタミナ勝負では一騎打ち。ただZenFone 4 Selfie Proは24時間視聴時の中断がどうしてもスッキリしない。

 大差をつけたわけでも圧勝でもないが、Moto G5S Plusが確実にポイントを稼ぎ、最後も勝って全4回中3勝という結果だ。端末代金を含めた料金面でリードし、カメラの画質も良く、さらにスタミナもあるのだから、設定/機能がシンプルでもオススメだ。

 honor 9はベンチマークの結果や豊富な機能、独自の機能などを考えると勝ち星が無いのは意外。大差がついたわけではなく、カスタマイズ次第でさらに便利に使えそうな端末だ。

 ZenFone 4 Selfie Proはスタミナテストは惜しい結果だが、期待していなかった文字入力で強みを発揮した。5.5型の片手操作で文字入力が強いのは、それだけでも魅力ではないだろうか。ただインカメラのデュアルカメラは今回のテストでは強みを発揮できず。自撮りのテストがあったら、別の結果だったかもしれない。


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