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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第200回

ミドルハイのSIMフリー機 「honor 9」「Moto G5S Plus」「ZenFone 4 Selfie Pro」のスタミナチェック

2018年01月08日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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 SIMフリーのミドルハイクラスの端末、「honor 9」「Moto G5S Plus」「ZenFone 4 Selfie Pro」3モデルの比較も、残るはスタミナテストのみ。これがなかなか興味深い勝負となった。

honor 9

Moto G5S Plus

ZenFone 4 Selfie Pro

ここまでMoto G5S Plusが2勝で有利な展開

 ここまで3回に渡って、ファーウェイ「honor 9」、モトローラ「Moto G5S Plus」、ASUS「ZenFone 4 Selfie Pro」を比較してきたが、スペック&料金カメラ勝負でMoto G5S Plusが2勝、スピードチェックでは主に文字入力でリードしたZenFone 4 Selfie Proが1勝という内容だ。

 honor 9はハッキリとした勝利は得られていないが、ワンクラス上の性能を持つだけに特にベンチマークテストでは圧倒的なスコアだった。

 では、今回のスタミナ比較で有利な機種はどれだろうか。まずはスペックを確認しておこう。

  honor 9 Moto G5S Plus ZenFone 4 Selfie Pro
メーカー ファーウェイ モトローラ ASUS
本体サイズ 約70.9×147.3
×7.45mm
約76.2×153.5
×8.04mm
約74.8×154
×6.85mm
重量 約155g 約170g 約147g
画面サイズ 5.15型 5.5型 5.5型
画面解像度 1080×1920ドット 1080×1920ドット 1080×1920ドット
OS Android 7.0 Android 7.1.1 Android 7.1.1
CPU 2.4GHz+1.8GHz
(8コア)
2GHz
(8コア)
2.2GHz
(8コア)
ROM/RAM 64GB/4GB 32GB/4GB 64GB/4GB
メモリーカード microSDXC
(256GB)
microSDXC
(128GB)
microSDXC
(2TB)
国内4G対応バンド 1/3/8/19 1/3/8/19/28/41 1/3/8/18
/19/28/41
キャリアアグリゲーション ×
VoLTE対応 ×
連続通話時間 1380分(3G) 1668分(3G) 1344分(LTE)
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
カメラ画素数 1200+2000万画素 1300+1300万画素 1600万画素
インカメラ 800万画素 500万画素 1200+500万画素
防水/防塵 ×/× ×/× ×/×
ワンセグ × × ×
フルセグ × × ×
FeliCa × × ×
赤外線通信 × × ×
NFC ×
Bluetooth 4.2 4.2 4.2
MHL(HDMI) × × ×
Miracast × ×
SIM形状 nanoSIM×2 nanoSIM×2 nanoSIM×2
DSDS
バッテリー容量 3200mAh 3000mAh 3000mAh
Qi × × ×
生体認証 指紋 指紋 指紋
USB端子 Type-C microUSB microUSB
カラバリ サファイアブルー、グレイシアグレー、ミッドナイトブラック(楽天モバイル限定) ルナグレー、プラッシュゴールド、ニンバスブルー ネイビーブラック、クラシックレッド、サンライトゴールド

 バッテリー容量が一番大きいのは3200mAhのhonor 9。画面サイズも5.15型と3機種中では小さく、有利になるという予測もできる。残り2機種はともに3000mAhに5.5型の画面サイズ。では実際にテストをしていく。

YouTube2時間連続再生では、2機種が同率首位

 最初のテストはYouTubeの2時間連続再生。音量は中くらいに手動設定、画面の明るさは自動調整に任せ、同じWi-Fiに接続、SIMカードは無し。GPSの位置検索は高精度で有効にし、同じGoogleアカウントで同期している。その他の設定は初期設定のままだ。バッテリーの消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用してチェックしている。

  honor 9 Moto G5S Plus ZenFone 4 Selfie Pro
2時間視聴後の
バッテリー残量
82% 85% 85%

 電池残量は85%で2機種が並んだ。これがMoto G5S PlusとZenFone 4 Selfie Proで、honor 9は残量82%でわずかに及ばず。ただし、honor 9はなぜかこの機種だけYouTubeのCMが何度か繰り返し流れてしまう動作になり、その分の差はあったかもしれない。

 また3機種のなかでZenFone 4 Selfie Proはやや暗めで再生されており、Moto G5S Plusは3機種で一番明るい。そのためMoto G5S Plusのほうがリードと考えられる。

YouTubeの24時間ライブ再生は何時間視聴できるか?

 SIMフリースマホを比較する際は長時間動作でのバッテリー消費も見ている。YouTubeの24時間ライブ配信の番組を使い、延々と再生しつづけ、残量がゼロになるまでの時間を比べた。スマホの設定は2時間再生時と同じ。

  honor 9 Moto G5S Plus ZenFone 4 Selfie Pro
ライブ視聴経過 10時間45分 12時間20分 11時間程度?

 honor 9が10時間45分、Moto G5S Plusが12時間20分ほど。Moto G5S Plusの勝ちだ。この2機種は視聴を順調に(最後のほうは残量減少の表示が出るものの放置したままで)終えることができた。

 ただ、ZenFone 4 Selfie Proは5時間半で再生を中断し画面が消灯してしまい、さらにBattery Mixと本体の電池残量表示が著しく合わない(Battery Mixは残量50%、本体は40%)。

 もう一度テストしてみたがこれも同じように最後まで番組を流し続けることはできなかったため、仮に同じペースで減ると仮定して、11時間程度と掲載した。以前ZenFone 4でテストしたときも同様に中断したので、設定関連で何かあるのかもしれない。

カメラ、Kindle、地図の連続使用でも2機種が首位に

 さらに複数の機能を連続使用し、消費経過を見た。カメラの静止画を50枚撮影し動画を10分撮影、電子書籍(Kindleの電子コミック)1冊をダウンロードして読み、マップを起動しナビを起動、30分ナビに従いながら移動した。本体の設定は2時間再生、24時間視聴時と同じだが、外出時は筆者のスマホのテザリングを有効にし、3機種のWi-Fiを接続している。

  honor 9 Moto G5S Plus ZenFone 4 Selfie Pro
カメラ撮影後 99% 97% 98%
電子書籍1冊 94% 94% 95%
マップGPS30分 87% 90% 90%

 カメラの撮影終了時点ではhonor 9が残量99%でトップ。しかし電子書籍で5%減、マップでは7%減とカメラ以外のバッテリー消費が他の2機種より大きく、最終的に電池残量は87%となった。ZenFone 4 Selfie Proは、カメラ撮影時2%減、電子書籍は3%減、マップが5%減で最終的な残量が90%。

 Moto G5S Plusはカメラ撮影時3%減、電子書籍も3%減、マップはわずか4%減でこちらも電池残量90%で、ZenFone 4 Selfie Proと並んでまたも首位となった。

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