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スティックPCで楽しむ実験的冷却 ― 第3回

最後なんで「Compute Stick」を油風呂に漬けて冷却してみた

2015年10月15日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII.jp

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 第1回第2回と続けてきたスティックPCの実験的冷却特集も最後となる第3回である。

 基本低予算で進めてきたので第3回も低予算ながら、遊べるプランを考えてみた。巨大ヒートシンク、ケース自作に続いてなので、ロマンを優先した冷却手段を考えたい。

液体にPCを沈めるため、実践にはかなり勇気がいる「油没冷却」に挑戦

 そう思って、とりあえず、編集部には超空冷にするとだけ伝えて、サーキュレーターでサンドイッチにして冷却性能をギュンギュンにアップさせるか、もしくは高回転の12cmファン×4くらいでドローンよろしく飛翔させるなどを考えたが、予算的な問題と衝突してしまったので、いっそのこと1000円以内でロマン溢れる冷却をしてみることにした。

 こういうときは家で考えるよりも、東急ハンズやダイソーをウロウロしながら検討したほうがよい。とりあえず、ダイソーをウロウロしてみたところ、容量1リットルのガラス瓶(蓋付き)を発見した。しかも、フタにはパッキン付きときている。

 そして手元には買い足したばかりの日清キャノーラ油。ということもあり、第3回では、お手軽な油没にトライしてみよう。

必要予算は1000円程度で済む

 ダイソーで購入したものは、ガラス瓶(1L)と、撹拌のためのみそとり棒のふたつ。価格は合計で300円になる。油は前述のとおり日清キャノーラ油で、これは258円で購入した。購入が必要になったものは、その3点だけになる。

第2回のヒートシンク装備状況を流用することにした

 下の写真のように第2回で取り付けたヒートシンクを流用しているが、追加でヒートシンクを購入するにしても、1000円と少し程度で済む。またヒートシンクは装備させなくても問題なさそうでもあるので、そのあたりは予算次第だ。

スペース確認のためにビンに入れてみたところ
USB端子は油没させると使用が面倒になるので、余っていた延長ケーブルを用意。ケーブルはApple Keyboardに付属していたもの(たしか、現行のキーボードのもののハズ)

 ガラス瓶でスペースを確認したので、まずはフタに穴を開ける。フタは150円ながらパッキン付きの優れたもので、300円でもいいだろうと思ってしまったが、ともあれリューターでゴリゴリと削る。

フタ。ゴムパッキン付きである

 HDMI延長ケーブルとmicroUSBケーブル、USB延長ケーブルを束ねた分を通過するだけでいいので、もっとも大きいHDMI延長ケーブル端子のサイズに合わせた。

穴をふたつあけて、油抜きの状態を作ってみたところ

 また自然対流で大丈夫そうな予感もしていたが、念のため、撹拌棒を通す穴も開けている。撹拌棒はみそとり棒を分解して、その代替とした。

撹拌棒用のパーツ取りにしたみそとり棒この茶色の部材だけが欲しかった

油について

 今回はキャノーラ(菜種)油を使用しているが、油の種類によっては電装系に影響を及ぼす可能性があるほか、消防法に従った保存が必要になる冷却液も存在しているため、トライする場合にはその辺の下調べは慎重に行なってほしい。

車のエンジンオイルでも代用できるが、その場合は鉱物油ではなく化学合成オイルを使用すること

 油没ではなく液没もお手軽にできるが、スーパーコンピューターの冷却にも使われる定番の液体「フロリナート」はとても高価なので、実験後の清掃はやや手間だが、スーパーで購入できる日清キャノーラ油などがもっとも無難だと思われる。当然だが、自己責任となるので、実践して機器が故障しても編集部では一切責任を負わない。

→次のページヘ続く (ルンルン気分で油を注ぐ

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