ゲーマー向けR.O.G.シリーズのエントリーモデル
「MAXIMUS VIII RANGER」
「MAXIMUS VIII RANGER」は、ゲーミング向けのR.O.G.シリーズに位置付けられる製品。R.O.G.シリーズとしてはエントリークラスの製品ではあるが、スタンダードシリーズよりもかなり贅沢な仕様となっている。
R.O.G.シリーズということで、品質重視の設計が特徴。例えば、電源回路部分のマザーボード裏面にバックプレートを装着して放熱性能を高めていたり、静電気放電によるパーツの保護機能、DRAM過電流・短絡損傷保護機能、ステンレス製バックパネルの採用など、高信頼性・高耐久性を実現する仕様を随所に採用。このあたりは、さすがR.O.G.ブランドの製品といった印象だ。
また、ゲーミング向けということで、オンボードサウンドへのこだわりも特徴で、従来の高音質サウンド機能「SupremeFX」が「SupremeFX 2015」へと強化されている。
マルチチャンネルのサウンド処理を行なう「SupremeFX Audio Processor」に加えて、ESS Technology製DAC「ES9023P」やオーディオ専用のクロックジェネレーター、ニチコン製コンデンサー、高音質ヘッドホンアンプなどの搭載によって、より高品質でクリアーなサウンドを再生。
デジタル回路とアナログ回路の分離によるノイズ対策もしっかり施され、最高レベルのサウンド再生能力を誇るとする。ゲームではサウンドも重要な要素であり、こういったこだわりは大きな魅力となるはずだ。
この他にも、インテル製ギガビットLANや30KVのLANコネクタサージ機能、ゲームのネットワークタイムラグを減らす「GameFirst III」機能、通常のキーボードでマクロ機能を実現する「KeyBot II」など、快適なゲームプレイをサポートする機能も豊富に用意されている。
こういった贅沢な仕様ながら、実売価格は3万1000円前後と、ゲーミング向けZ170マザーとしてはかなり安価だ。性能や機能だけでなく価格にもこだわりたいなら、これ以上ない製品と言えるだろう。
「MAXIMUS VIII RANGER」スペック表 | ||||||
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フォームファクター | ATX | |||||
チップセット | Intel Z170 Express | |||||
メモリー | DDR4-3400(OC)対応×4 | |||||
拡張スロット | PCI Express (Gen3) x16×2(x16/0またはx8/x8で動作)、PCI Express (Gen3) x4×1、PCI Express (Gen3) x1×3 | |||||
ストレージ | SATA Express×2、SATA 6Gb/s×6、Ultra M.2×1(PCI Express Gen3 x4) | |||||
インターフェース | USB 3.1×2(Type A×1、Type C×1)、USB 3.0×6(背面2、ヘッダピン4)、USB 2.0×8(背面4、ヘッダピン4)、HDMI×1、DisplayPort1.2×1、PS/2×1 | |||||
ネットワーク | Intel「I219-V」 | |||||
サウンド | 7.1ch HD Audio「R.O.G. SupremeFX 2015」 |
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