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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第201回

本当にスマートなスマートウォッチ「Activite Pop」を活用する技

2015年08月20日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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サイレントアラームと睡眠計も便利

 「Withings Activite Pop」本体にはボタンがないものの、アラームを利用することもできる。アプリから時刻を設定するだけでいいのだ。もちろん、音はならないのでバイブレーションによるサイレントアラームとなる。しかし、これがなかなか快適だった。振動だけなので、電車の中で居眠りする時に、到着時間をセットしておけば寝過ごさずに済む。iPhoneの場合、寝落ちしてどこかに落としていたり、胸ポケットでも体勢により振動に気が付きにくいことがある。寝室で寝ているときでも、腕の振動で起こされるのはいい感じだ。音だとうるさいが、振動だと快適に起きられるような気がする。ちなみに、時計を2回叩くと、アラームをセットした時間に針が移動するギミックがある。スマートウォッチらしい一面だ。

 また、睡眠状況をトラッキングする機能も備えている。体の動きを検出し、睡眠時間や深い眠り・浅い眠りなどをビジュアルで表示してくれるのだ。あまり深い眠りができていないようなら、寝具の見直しをしてみよう。睡眠時間の管理にも役立つ。

 時計とは関係ないが、「Health Mate by Withings」アプリで心拍数を計測することもできる。脈拍の登録画面を開くと、LEDフラッシュが点灯するので指をカメラに軽く当てる。すると、脈拍に合わせて少し画面に変化があるのでそれを測定してくれるのだ。

上部を左にスライドさせるとアラームの設定が行なえる

指を上下に動かして時刻を設定する

2回タップするとアラームの時刻に針が動く

歩数に加えて睡眠時間も測定できる

浅い眠りと深い眠りのサイクルを確認できる

「+」マークをタップして「心拍数」をタップする

カメラへのアクセスを許可する

LEDフラッシュが点灯するので、カメラ部分に指をあてる

脈拍を検知したら数秒計測される

心拍数が登録できた

電池寿命は最大8ヵ月とダントツに長い!

 スマートウォッチとは言え、「Withings Activite Pop」はバッテリー寿命が最大8ヵ月とぶっちぎりで長いのもウリ。一般的なスマートウォッチだと2~3日しか持たないので、比べ物にならない。もちろん、毎日充電すればいいだけなのだが、これ以上充電機器が増えるのは面倒、と感じている人も多いことだろう。電池は標準的なボタン型電池CR2025を利用している。

 実際、「Withings Activite Pop」の文字盤はディスプレーじゃないのでアプリは利用できないし、アクティビティーを記録するといっても高度測定ができない。心拍数の計測にもスマホが必要と、時計単体での機能はそれほど多くない。

 しかし、充電しなくてもいい、という手軽さと安心感は毎日使うデバイスとしてはとても重要なポイントだ。デザインもいいので、デートにも着けていける。スマートウォッチとしては安価な2万円という価格も手を出しやすい。健康管理のためにスマートウォッチを物色しているなら、ぜひ検討してほしい。有力候補になるはずだ。

バッテリーの充電を気にせずに、半年以上使い続けられるのは気軽で便利だ


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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