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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第204回

炎上の飛び火を回避! 非常事態にSNSのアカウントを一時的に非公開にする技

2015年09月09日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 SNSでつながっている知人・友人が炎上すると、自分のアカウントにまで有象無象が押しかけてきて、プライバシーを侵害してくることがある。そんな時は、アカウントを非公開状態にすると見知らぬ人からのアクセスを止めることができる。今回は、非常事態にSNSのアカウントを一時的に非公開にする技を紹介しよう。

知人が炎上して、自分にも火の粉が飛んで来そうなら、一時的にアカウントを非公開にして自己防御しよう

知人が炎上したら自己防衛を検討しよう

 ネット上で「炎上」すると、多数のネットユーザーがあらゆる情報を求めて群がってくる。中にはネタを探して、炎上元とつながっているSNSのアカウントをほじくり返す輩もいる。その流れで、炎上する事態とは関係ないユーザーのプライバシーがネットに流出することがあるのだ。炎上当事者の情報でなければそれほど盛り上がることはなく、すぐに鎮静化する。しかし、自分の投稿や写真がネットに広まってしまうのは困りものだ。しかも誹謗中傷がセットになることがあり、そのダメージは計り知れない。今後知り合う人がインターネットに詳しくない場合、それをネタに不愉快な思いをする可能性もある。

 SNSでつながっている知人・友人が炎上した場合、その規模に応じて自分のアカウントを一時的に非公開設定にすることも検討しよう。これだけなら、単なる自己防衛なので問題も起きにくい。ネット上の怪しい情報を鵜呑みにして、炎上した知人をブロックしたりつながりを切ったりすると、人間関係を損なうこともあるので迂闊なことはしないようにしよう。

 ちなみに、炎上知人を援護する投稿をすると、有象無象の輩を一気に引き寄せることになるので注意すること。どんなに正論でも何の役にも立たないので、ネット上ではうかつに動かないほうがいい。

 まずは、問題が起きる前に、全世界に公開している情報を自分で把握しておこう。Facebook、TwitterなどのSNSは要チェック。あまり使っていないmixiも過去の情報をほじくりかえすには格好のターゲットだ。ブログやホームページも同様。今人気のInstagramも忘れずに。もし、再チェックの結果、使っていないSNSなどがあった場合は、今のうちに退会しておくのも手だ。

身近で炎上が起きたら、変な動きをせず、アカウントを一時的に非公開設定にすることを検討しよう

Facebookの過去の投稿の公開範囲を変更する

 Facebookで、「公開」もしくは「友達の友達」に公開していた場合、過去の投稿の共有範囲をまとめて「友達のみ」に変更することができる。ただし、その逆の操作はできないので要注意。投稿の公開範囲を元に戻すことはできるが、一括操作ができなくなるのだ。「公開」や「友達の友達」に戻すには一つずつ操作する必要がある。また、カスタムの共有範囲を使っている場合は、一括変更できないので要注意。

「設定」の「プライバシー」を開き、「私のコンテンツを見ることができる人」の「過去の投稿を制限」をクリックする

「共有範囲を変更」をクリックする

一括変更はできるが、元に戻せない旨のメッセージが表示される。大丈夫なら「確認」をクリックする

過去の投稿の公開範囲が制限された

 一時的に非公開にしたいが、過去の共有範囲をすべて設定し直すのは無理、という場合はアカウントの利用を一時的に解除する手もある。アカウントの削除と異なり、手軽にできるうえ、すぐに元に戻せるのが便利だ。

「設定」→「セキュリティ」→「アカウントの停止」の「アカウントの利用解除」をクリックする

「アカウントを停止する理由」で「一度停止するが、また利用する予定である」にチェックする。ダイアログが開いたら「閉じる」をクリック

「自動的に再開」で一定期間後に自動でアカウントを復活させることができる

確認のためにパスワードを入力する

解除中のアカウントをほかのアカウントから表示したところ

アカウントを再開する場合も、以前と同じメールアドレスとパスワードでログインするだけ

次ページでは、「Twitterのタイムラインに鍵をかける

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