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「見える」からわかる!システム障害の原因をあぶり出すテク ― 第1回

進む「ITインフラの複雑化」と「運用管理のサイロ化」、その解決策は

なぜ、いま運用管理の“バージョンアップ”が必要なのか

2015年06月12日 15時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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ネットワークやシステムの状況、ちゃんと「見えて」ますか?

 企業内のあらゆる業務をITが支えるようになった現在、「ITの健全性」を維持することはビジネスの重要課題となっている。ERP、CRM、SFAといった事業の根幹を支えるアプリケーション群だけでなく、ビジネスコミュニケーションの基盤であるメールやVoIP/ビデオ会議、ファイル共有といったシステム、加えて最近ではモバイルデバイスからのアクセスなども、業務を円滑に進めるうえでは不可欠な要素になっているからだ。

 それに加えて現在では、幅広い業種でWebそのものが「ビジネスの現場」となっている。小売業のECサイトだけでなく、さまざまな業態の企業が、Webやモバイルアプリを通してきめ細かな顧客サービスを展開している。グループ企業/パートナー企業間のグローバルなコラボレーションも、もはやインターネットなしには考えられないだろう。

 したがって、ネットワークやシステムにパフォーマンス劣化や障害が発生すれば、すぐさま大きなビジネス損失に直結する。場合によっては対外的な企業イメージダウン、信用喪失にもつながりかねない。システムの安定稼働を担うIT管理者の責任は重大だ。

ひとたびITに障害が起きれば、社内からも社外からもクレームが……

 だがその一方で、ITインフラの構成はより複雑さを増している。単に業務システムの数が増えただけでなく、サーバーの仮想化や統合、外部クラウドインフラ(IaaS)の活用、モバイルデバイスの業務活用といった動きが進んだためだ。企業のIT管理者が目を配らなければならないネットワークとシステムは、かつてのようにシンプルなものではなくなっている。

 加えて、最近ではインフラの仮想化に伴う継続的な構成変化、Webアプリやモバイルアプリの継続的なアップデート(アジャイル開発)といった動きも出てきている。インフラ利用の最適化、アプリやデータ活用を通じたビジネス競争力の強化を目指した動きだが、その反面、IT管理者が把握できていない変更が原因となってトラブルが生じるおそれも高まっている。

 つまり、ITのパフォーマンス劣化や障害が生じた際に、その原因がどこにあるのかは、かつてよりもずっとわかりづらくなっているのである。

インフラの複雑化によって障害やパフォーマンス劣化の原因はわかりづらくなった

では、現状の管理体制はどうなのか?=サイロ化

 それでは、こうしたIT環境の変化に対応して、運用管理の側はうまく“アップデート”できているだろうか。なかなかうまく行っていないというのが実情ではないだろうか。

 業務システムが段階的に拡張されていくのを追いかけるように、運用管理業務やツールも“つぎはぎ”で追加されてきた。その結果、運用管理は個別ばらばらの、部分最適のものとなってしまい、全体としての作業効率やコスト効率は低下していく。

 特に、大きな問題をもたらすのが運用管理の「サイロ化」現象だ。具体的に言えば、サーバー、ネットワーク、ストレージ、仮想化環境、アプリケーションなど、各領域に異なる担当者がおり、属人的なスキルとノウハウ、個別のツールに基づいて日々の運用管理がなされているような環境である。各担当者どうしで現状認識が異なり、「横の連携」がとれない状態であれば、複雑化の進むネットワーク/システム環境の中では障害原因の追及が難しくなる。

運用管理の「サイロ化」は大きな問題を生む

 ネットワーク/システム障害対応の第一歩は、「どこで何が起きているのか」の全体像を正確に把握し、正しい情報にもとづいて原因の切り分けと特定を行うことだ。さらに、障害発生を未然に防ぐためには、ふだんから常に「どこで何が起きているのか」を把握し、異常な兆候にはいち早く気づくことのできる運用管理体制と監視環境が必要となる。

 だからこそ今、ネットワークやシステムの変化に対応して、運用管理を“アップデート”する必要があるのだ。

(次ページ、「統合」「可視化」「低コスト」のソーラーウインズ製品


 

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