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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第140回

最初は半信半疑、でも原理を信じて作った

Nutube開発者はなぜ真空管造りに蛍光表示管を選んだのか

2015年02月28日 12時00分更新

文● 四本淑三

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この記事はコルグとノリタケ伊勢電子が共同開発した新型真空管「Nutube」についての開発インタビュー記事2回目です。1回目の「真空管はいいことない」―それでも「Nutube」が出た理由と合わせてご覧ください。

 楽器メーカーとしてのコルグが真空管に求めるものは実に明快だった。

 真空管には電子デバイスとして良いことは何もない。だが音楽家は真空管の音を望んでいる。それはトランジスタで構成された回路や、デジタル的な信号処理では置き換えが利かない。よって真空管の音は、本物の真空管でしか得られない。

 しかし真空管はその構造上バラつきも多いし、生産性も良くない。需要も限られているため設備の更新もままならない。このままでは価格も高騰するだろう。

 ならば自分たちで真空管を造れないか?

 そこでコルグが自らの求める真空管を共同開発する相手として選んだのが、VFD(蛍光表示管)の開発製造で有名なノリタケ伊勢電子だった。

 ただ、VFDはVFDであって音響用の素子ではない。そのVFDの技術で増幅作用のある真空管を造るという発想はどこから出てきたのか。そして、その話を持ち込まれたノリタケ側の反応はどうだったのか。

取材時に見せてもらったNutube

 21世紀生まれの新型真空管「Nutube」開発陣へのインタビュー第2回は、この新しい素子はいかに発想されたかについて。

(次ページでは、「VFDで真空管が造れると踏んだ理由」

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