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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第150回

ノリタケ伊勢電子の制作秘話を聞いた

真空管「Nutube」が単体販売へ、だが、実装製品の発売は?

2016年01月23日 12時00分更新

文● 四本淑三

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(右から)遠山 雅利(トオヤマ マサトシ)株式会社コルグ 開発2部マネージャー、三枝 文夫(ミエダ フミオ) 株式会社コルグ 監査役、山下 壱雄(ヤマシタ イツオ) ノリタケ伊勢電子 代表取締役社長

 2016年1月13日から15日に渡って東京ビッグサイトで開催された「インターネプコン ジャパン」で、ノリタケ伊勢電子はコルグとの共同開発事例として、新型真空管「Nutube」のサンプル、および新しい試作品を展示した。同じタイミングでNutubeのデータシートも公開され、パーツとして外販することも決定している。

 蛍光表示管の構造を応用したNutubeは、電池駆動も可能なほど低消費電力で、発熱も低く、小型で、まるでLSIのように基板へそのまま載せられる。期待寿命は3万時間と長く、蛍光表示管の生産技術がそのまま使えるため、初期不良や特性のばらつきも少ないなど、従来の真空管に比べてメリットが多い。

これが「Nutube 6P1」。双三極管の構造で、蛍光表示管をルーツに持つことを示すように、動作時には内部がエメラルドグリーンに光る

 展示ブースには、コルグの三枝 文夫氏、製品開発を担当している遠山 雅利氏、そして何とノリタケ伊勢電子の山下 壱雄氏が揃い踏みという状況だった。こんな機会はめったにない。急きょ取材を申し込み、ほんの10分程度の時間だったが、二社のコラボの様子、Nutubeの印象、これからについてうかがった。

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