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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第113回

2万円台で買えるお手頃LTE対応の格安スマホを比較する!

2014年12月30日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 MVNOの格安SIMと組み合わせた格安スマホが大注目の昨今。さらに最近ではLTE対応のスマホが2万円台で買えてしまうというから驚かされる。しかしスペックが低くて使い勝手が劣るようでは問題だ。気になるところは多々ある。実際に使って検証していく。

ファーウェイ「Ascend G620S」

京セラ「KC-01」

freetel「freetel LTE XM」

ファーウェイ、京セラ、freetelの
格安スマホのスペックを比べる

 今回から4回にわたって比較するのは2万円台で購入できる格安スマホ。1機種はファーウェイのSIMフリースマホ「Ascend G620S」、2機種はUQ mobileから提供されている京セラ「KC-01」、3機種がfreetelの「freetel LTE XM」だ。

 3機種の主な概要は以下のとおり。

●ファーウェイ「Ascend G620S」
ホーム画面とアプリメニューを統合したEmotion UIを採用。カメラのレンズもF値2.0と明るい。オクタコアを搭載するフラグシップ機「Ascend Mate 7」と比べればスペックは劣るが、そのぶん本体価格は税込でも2万円台前半だ。

●京セラ「KC-01」
税別なら2万円台というギリギリの価格帯。その代わりに国内メーカー製であることに加えて、防水・防塵なのはうれしい点。京セラらしいディスプレーの振動で通話ができる「スマートソニックレシーバー」も採用する。画面サイズは4.5型で3機種で最小。

●freetel「freetel LTE XM」
これまでもさまざまな格安スマホを提供してきた、プラスワン・マーケティングのブランド「freetel」のLTE対応スマホ。購入者には1年間、保証サービス「XM安心プロテクション」が無料提供(購入後1ヵ月以内に加入)され、破損時でも良品端末と交換してもらえる。

 さて、この3機種のスペックは以下の通り。

  Ascend G620S KC-01 freetel LTE XM FT142D
メーカー ファーウェイ 京セラ プラスワン・マーケティング
本体サイズ 約72.1×142.9×8.5mm 約64×127×11.1mm 約70.4×142.3×7.8mm
重量 約160g 約133g 約132g
画面サイズ 5型 4.5型 5型
画面解像度 720×1280ドット 540×960ドット 720×1280ドット
OS Android 4.4.4 Android 4.4.4 Android 4.4.2
CPU クアッドコア 1.2GHz クアッドコア 1.2GHz クアッドコア 1.2GHz
ROM/RAM 8GB/1GB 8GB/1.5GB 16GB/1GB
メモリーカード microSDHC(32GB) microSDHC(32GB) ×
下り最大通信速度 150Mbps 100Mbps 150Mbps
LTE対応周波数 2GHz/1.7GHz/
800MHz
2GHz/800MHz 2GHz/1.7GHz/
800MHz
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE × × ×
無線LAN 2.4GHz対応 2.4GHz対応 2.4GHz対応
テザリング ○(最大8台) ○(最大10台) ○(最大8台)
カメラ画素数 800万画素CMOS
(裏面照射型)
800万画素CMOS
(裏面照射型)
800万画素CMOS
インカメラ 200万画素CMOS 200万画素CMOS 100万画素CMOS
防水/防塵 ×/× ○/○ ×/×
ワンセグ連続視聴 × × ×
フルセグ連続視聴 × × ×
FeliCa × × ×
赤外線通信 × × ×
NFC × × ×
Bluetooth 4.0 4.0+LE 4.0
MHL(HDMI) × × ×
Miracast × ×
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 2000mAh 2000mAh 2300mAh
Qi × × ×
カラバリ ブラック、ホワイト ブラック ブラック、クリスタルホワイト

公開当初、一部スペックに間違いがありました、お詫びして訂正いたします。(1/7 16:00)

 やはり2万円台で購入できるとなると、スペックは若干低めではある。それでもCPUは3機種とも4コアだ。

 ディスプレーはAscend G620Sとfreetel LTE XMは5型のHD液晶を搭載し、KC-01より画面が大きく、高精細。ただしKC-01はそのぶんコンパクト。しかし一番軽いのはfreetel XMである。

 内蔵ストレージを見ると、freetel LTE XMが16GBあるものの、外部メモリには非対応。メモリーはKC-01のみ1.5GBで処理速度はやや有利だろうか。

 通信速度はAscend G620Sとfreetel LTE XMが最大150Mbps。あとは実測値がどの程度になるだろうか。

 カメラについては3機種ともほぼ同じくらいの画素数だが、freetel LTE XMのみCMOSセンサーが「裏面照射型か否か」が非公開となっている。日本向け機能では赤外線通信、おサイフケータイ、ワンセグには3機種とも非対応だ。ここではKC-01の防水・防塵対応が光る。そのほかはAscend G620SのMiracast対応、freetel LTE XMの電池容量が少し大きいのが目をひくところ。

 正直、スペックだけでリードしている機種を決めるのは難しい。ここは引き分けとして料金をチェックしてみよう。

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