MVNOの格安SIMと組み合わせた格安スマホが大注目の昨今。さらに最近ではLTE対応のスマホが2万円台で買えてしまうというから驚かされる。しかしスペックが低くて使い勝手が劣るようでは問題だ。気になるところは多々ある。実際に使って検証していく。
ファーウェイ、京セラ、freetelの
格安スマホのスペックを比べる
今回から4回にわたって比較するのは2万円台で購入できる格安スマホ。1機種はファーウェイのSIMフリースマホ「Ascend G620S」、2機種はUQ mobileから提供されている京セラ「KC-01」、3機種がfreetelの「freetel LTE XM」だ。
3機種の主な概要は以下のとおり。
●ファーウェイ「Ascend G620S」
ホーム画面とアプリメニューを統合したEmotion UIを採用。カメラのレンズもF値2.0と明るい。オクタコアを搭載するフラグシップ機「Ascend Mate 7」と比べればスペックは劣るが、そのぶん本体価格は税込でも2万円台前半だ。
●京セラ「KC-01」
税別なら2万円台というギリギリの価格帯。その代わりに国内メーカー製であることに加えて、防水・防塵なのはうれしい点。京セラらしいディスプレーの振動で通話ができる「スマートソニックレシーバー」も採用する。画面サイズは4.5型で3機種で最小。
●freetel「freetel LTE XM」
これまでもさまざまな格安スマホを提供してきた、プラスワン・マーケティングのブランド「freetel」のLTE対応スマホ。購入者には1年間、保証サービス「XM安心プロテクション」が無料提供(購入後1ヵ月以内に加入)され、破損時でも良品端末と交換してもらえる。
さて、この3機種のスペックは以下の通り。
Ascend G620S | KC-01 | freetel LTE XM FT142D | |
---|---|---|---|
メーカー | ファーウェイ | 京セラ | プラスワン・マーケティング |
本体サイズ | 約72.1×142.9×8.5mm | 約64×127×11.1mm | 約70.4×142.3×7.8mm |
重量 | 約160g | 約133g | 約132g |
画面サイズ | 5型 | 4.5型 | 5型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 540×960ドット | 720×1280ドット |
OS | Android 4.4.4 | Android 4.4.4 | Android 4.4.2 |
CPU | クアッドコア 1.2GHz | クアッドコア 1.2GHz | クアッドコア 1.2GHz |
ROM/RAM | 8GB/1GB | 8GB/1.5GB | 16GB/1GB |
メモリーカード | microSDHC(32GB) | microSDHC(32GB) | × |
下り最大通信速度 | 150Mbps | 100Mbps | 150Mbps |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz/ 800MHz |
2GHz/800MHz |
2GHz/1.7GHz/ 800MHz |
キャリアアグリゲーション | × | × | × |
VoLTE | × | × | × |
無線LAN | 2.4GHz対応 | 2.4GHz対応 | 2.4GHz対応 |
テザリング | ○(最大8台) | ○(最大10台) | ○(最大8台) |
カメラ画素数 |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS |
インカメラ | 200万画素CMOS | 200万画素CMOS | 100万画素CMOS |
防水/防塵 | ×/× | ○/○ | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | × | × | × |
フルセグ連続視聴 | × | × | × |
FeliCa | × | × | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | × | × | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.0+LE | 4.0 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | ○ | × | × |
SIM形状 | microSIM | microSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2000mAh | 2000mAh | 2300mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | ブラック、ホワイト | ブラック | ブラック、クリスタルホワイト |
公開当初、一部スペックに間違いがありました、お詫びして訂正いたします。(1/7 16:00)
やはり2万円台で購入できるとなると、スペックは若干低めではある。それでもCPUは3機種とも4コアだ。
ディスプレーはAscend G620Sとfreetel LTE XMは5型のHD液晶を搭載し、KC-01より画面が大きく、高精細。ただしKC-01はそのぶんコンパクト。しかし一番軽いのはfreetel XMである。
内蔵ストレージを見ると、freetel LTE XMが16GBあるものの、外部メモリには非対応。メモリーはKC-01のみ1.5GBで処理速度はやや有利だろうか。
通信速度はAscend G620Sとfreetel LTE XMが最大150Mbps。あとは実測値がどの程度になるだろうか。
カメラについては3機種ともほぼ同じくらいの画素数だが、freetel LTE XMのみCMOSセンサーが「裏面照射型か否か」が非公開となっている。日本向け機能では赤外線通信、おサイフケータイ、ワンセグには3機種とも非対応だ。ここではKC-01の防水・防塵対応が光る。そのほかはAscend G620SのMiracast対応、freetel LTE XMの電池容量が少し大きいのが目をひくところ。
正直、スペックだけでリードしている機種を決めるのは難しい。ここは引き分けとして料金をチェックしてみよう。
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