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マイクロソフト・トゥディ 第113回

Office Premium / Office 365 Soloで進む「クラウドファースト、モバイルファースト」

2014年10月02日 11時00分更新

文● 大河原克行

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Office Premium/Office 365 Soloユーザーは
iPhone/iPad/Android用Officeが商用利用できる

 注目しておきたいのは、マルチデバイス対応だ。Office Premiumを搭載したPCを所有しているユーザーおよびOffice 365 Soloユーザーは、iPhone用およびAndroid用「Office Mobile」を無償でダウンロードすれば、iPhoneやAndroidを搭載したスマートフォンにおいて、Officeの商用利用が可能になる。また、年内にも提供される「Office for iPad」を無償ダウンロードすれば、同様にiPad上でOfficeの商用利用が可能になる。

iPhone用「Office Mobile」の「Word」

「Excel」

 Office Premiumを搭載したPCを購入するだけ、あるいはOffice 365 Soloのユーザーとなるだけで、PC、タブレット、スマホといったマルチデバイスで、Officeが自由に利用できる環境が整うというわけだ。

日本マイクロソフトにとっても大きな意味

 Office PremiumとOffice 365 Soloの仕組みは、日本マイクロソフトがこれまでのビジネスモデルを維持するという点でも大きな意味がある。

 Office Premiumは、従来と同様に、PCメーカーとOfficeのライセンス契約を結ぶことで、永続利用に関するOfficeをユーザーに提供。さらに1年後には、オンラインストレージ、Skypeによる公衆回線の利用、マルチデバイス対応、アンサーデスクといった4つのサービスを継続的に利用したいユーザーに対しては、1年延長版となるOffice Premium搭載PC専用のOffice 365サービスを販売することで、さらに利益を上げられる。

 これにより、PCメーカーからのライセンス収入と、エンドユーザーからのライセンス収入という2つの収入形態を確立。これまでの収益モデルを維持・拡大できるというわけだ。

日本におけるOfficeのクラウド化が一気に進む

 日本マイクロソフトでは、この仕組みを導入することで、さらに、Officeのプレインストールの販売比率を高めていく考えだ。

 PCを購入すれば、タブレットやスマートフォンでもOfficeを商用利用できる環境が整うということは、マイクロソフトが目指す「クラウドファースト、モバイルファースト」の実現にもつながる。

 日本におけるOfficeのクラウド化は、「Office Premium」と「Office 365 Solo」によって、一気に進むことになりそうだ。

PCを購入すれば、タブレットやスマートフォンでもOfficeを商用利用できる環境が整うということは、マイクロソフトが目指す「クラウドファースト、モバイルファースト」の実現にもつながる


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