昨年のリリースから開発者キットが5万超え出荷、しかもFacebookが買収!
Oculus RiftでVRのススメ 日本でもアキバで体験できるぞ
2014年03月29日 18時00分更新
ミクさんと住んだり! 写真の中に入ったり!
Oculus Riftで面白いのは、そのハードウェアを存分に生かす、ソフトウェアが次から次へと生まれてきている状況だ。
新しいデバイスの中には、出てきたときは非常に注目を集めたにもかかわらず、その体験を堪能できるコンテンツが増えずに失墜していくものもある。その点、Oculus Riftは、まずゲーム業界に絶大な注目を集めており、開発版にも関わらず「Half Life 2」などの対応タイトルが現れている。FPSなら、頭を動かすだけで視点を切り替えられるので、より自然にゲームを進められる。美少女ゲームにおいても、好きな3Dキャラと同じ空間にいられるというだけでもキラーコンテンツになるはずだ。
下の動画は、DK2のデモでも使われていたCCP Gamesのシューティング「EVE: Valkyrie」。Oculus Riftでプレーすると、戦闘機で宇宙空間に繰り出した際、頭を振って敵機を探せるのがリアルだ。プレイヤーは仮想空間でコックピットに座っており、下を向けば自分の体が、上を向けばキャノピーが見える。
大企業だけでなく、草の根的な動きも見逃せない。別世界に入れるという体験をしたクリエイターが「これはヤバい! 何か新しいものを作りたい」とほれて、(多分)脳内麻薬全開でソフトを作っている。おりしもここ数年、ゲーム業界は、個人や小規模集団が制作するインディーズゲームが盛り上がっている状況だ。そうしたユーザー生成コンテンツ(UGC)的な追い風も吹いている。
さらにミクさんが添い寝してくれる「MikuMikuSoine」というソフトも登場。ヤバい!
活躍できるのは、ゲームだけではない。例えば、全天周カメラ「THETA」で撮った写真の中に入り込んで楽しむ使い方も可能だ。名所を360度カメラで撮っておき観光誘致に使ったり、遠隔地に住む祖父母に向けて孫の運動会を生中継するなど、さまざまな用途が考えられるだろう。平面ディスプレーでは及ばなかった表現を実現してくれるのがOculus Riftで、まさに今、多くのクリエイターが集まってきたことでその可能性がどんどん広がっている。