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最新パーツ性能チェック 第151回

「GeForce GTX 780 Ti」はAMDの猛攻を食い止められるか?

2013年11月07日 23時01分更新

文● 加藤 勝明

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検証環境は?

 今回の検証環境は、前回290と290Xの検証と同じハードを使っている。検証用ビデオカードの調達の関係上、ドライバーのバージョンの統一性のなさはご容赦頂きたい。

テスト環境
CPU Intel Core i5-4670K(3.4GHz)
マザーボード ASUSTeK「GRYPHON Z87」(Intel Z87)
メモリー Crucial「BLT2K8G3D1608ET3LX0」(PC3-12800 DDR3L 8GB×2)
ビデオカード GeForce GTX TITAN(リファレンスカード)
GeForce GTX 780(リファレンスカード)
Radeon R9 290X(リファレンスカード)
HDD Intel SSD 335「SSDSC2CT240A4K5」(240GB)
電源ユニット オウルテック「AU-850PRO」(850W、80PLUS GOLD)
OS Windows 8.1 Professional 64bit版
グラフィックドライバー Catalyst 13.11 Beta V5(290X)
Catalyst 13.11 Beta V8(290)
GeForce 331.40(GTX TITAN &480)
GeForce 331.70(GTX780Ti)

既存の製品を蹴散らすパワー!

 検証は「3DMark」のスコア比較から始めることにしよう。テストには「Fire Strike」および「Fire Strike Extreme」を使用する。

3DMark FireStrike (単位:score) better→

 SP192基の増量と全体的なクロックアップの効果は絶大。GTX TITANを越えた290Xも僅差ながら上回ってきた。ずっとRadeon有利とされてきた3DMarkにおいて、SP数とクロックを上げるという2つの力技でライバルに追いついたといえるだろう。

 続いては「Tomb Raider」を使用する。画質は一番重い「Ultimate」に設定し、ゲーム内のベンチマークモードを利用して計測した。

Tomb Raider [Ultimate設定/1920×1080ドット] (単位:fps) better→

Tomb Raider [Ultimate設定/2560×1440ドット] (単位:fps) better→

 GTX TITANはGTX780に比べあまり伸びなかった一方で、GTX780Tiはより高負荷なWQHD(2560×1440ドット)でもグンとfpsを伸ばしてきた。コア・メモリ共に高クロック化した影響はかなり大きいといえるだろう。特にWQHDで平均60fpsを越えた点は多いに注目したいところだ。

 最後に「ARMA3」を使う。画質“Ultra”設定で「ARMA3Mark」を導入、Stratis島を使ったテスト再生時に「Fraps」を用いて計測した。

ARMA3Mark [Ultra設定/1920×1080ドット] (単位:fps) better→

ARMA3Mark [Ultra設定/2560×1440ドット] (単位:fps) better→

 こちらは負荷が重すぎたのか(一応この設定は“Autodetect”相当なのだが……)、GTX TITANと大差ない結果になってしまった。微妙に最高fpsが上がっている場面もあるが、この超重量級ゲームをヌルヌルと動かすには、さらなるパワーの投資が必要なようだ。

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