本日8月24日(土)より発売が開始された“Richland”こと新世代APU「AMD Elite A」シリーズ初となる省電力モデルが「A10-6700T」だ。
「A10-6700T」は、現状においては他国でのパッケージ販売はもちろん、OEMベンダ向け提供もされていない日本限定モデルだ。日本での“限定”というだけでも、思わず買ってしまいそうになるが、最大の魅力は、やはりRichland初の45Wという低TDPだろう。そんな「A10-6700T」のテスト機材がギリギリで編集部に到着したので、さっそく試してみよう。
AMD「A10-6700T」スペック表 | ||||||
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製造プロセス | 32nm | |||||
CPUコア数 | 4 | |||||
CPUベースクロック | 2.5GHz | |||||
ターボ時クロック | 3.5GHz | |||||
2次キャッシュ容量 | 4MB | |||||
搭載GPU | Radeon HD 8650D | |||||
GPUクロック | 720MHz | |||||
Radeonコア数 | 384 | |||||
対応メモリー | DDR3 1866MHz | |||||
TDP | 45W |
クアッドコアではあるものの、クロック周波数は定格2.5GHz、ターボ時3.5GHzと、従来のRichlandより大幅にダウン。内蔵GPUも「A10-6800K」や「A10-6700」の844MHzから124MHzダウンした720MHzだが、ストリーミングプロセッサー数(Radeonコア数)は384基と同じになっている。果たしてどのくらいの性能と消費電力、発熱になるのか、さっそくテストしていこう。
BIOSは大丈夫!?
一抹の不安が……
今回、日本のみの先行販売とあって動作するマザーボードに、一抹の不安があったが、手元にあったMSIの「FM2-A85XA-G65」は、5月3日公開の「7793v20」で対応済みで、CPUサポートリストにもしっかり「A10-6700T」が載っている。
また、ASUS「F2A85-V PRO」も試したところ、こちらもすんなりと「A10-6700T」と認識した。両メーカーとも5月更新BIOSなのを考えると、Richland発売時に「A10-6700T」のCPUIDはAMDから提供されているようだ。
なお、ASRockも正規代理店のマスタードシードが動作確認済みのリストをウェブサイトで公開している。
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