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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2013 第2回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【マザーボード編】

2013年04月12日 12時00分更新

文● 山県

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2012年から2013年の最新マザーボード事情
~インテル編その3~

手のひらサイズのベアボーンと呼ぶのにふさわしいインテルの小型PCフォームファクターNUC。現在注目の製品だ

 自作業界において、2012年最大のトピックスのひとつといっても過言ではないのがインテルが提唱する101.6×101.6mmサイズのマザーボード独自フォームファクター、Next Unit of Computing、略して「NUC」だ。ちなみにアキバでは「エヌユーシー」ではなく「ナック」と呼ばれているので、そう発音すると通っぽく見られるだろう。

101.6×101.6mmサイズのマザーボード独自フォームファクター「NUC」。17cm×17cmのMini-ITXマザーよりもかなり小さい

 NUCで採用されるCPUは、「Celeron 847」(2コア/2スレッド/クロック1.1 GHz/L3キャッシュ2MB/TDP 17W)や、IvyBridgeベースのモバイル向けモデル「Core i3-3217U」(2コア/4スレッド/1.80GHz/L3キャッシュ3MB/TDP 17W)で、組み合わされるチップセットはIntel QS77 Expressとなる。「Core i3-3217U」内蔵のグラフィックス機能は、実行ユニット16基の「Intel HD Graphics 4000」となり、一般用途のVGAとしては文句のないスペックを誇る(「Celeron 847」の内蔵グラフィックス機能はIntel HD graphics)。

CPUにモバイル向けの「Celeron 847」をオンボードで搭載する「DCCP847DYE」。チップセットはIntel QS77 Express。価格も2万円割れと安価な点がうれしい

 小型でさらにハイスペックなPCを組む際の最右翼となるNUCは、マザーボード単体のほか、ベアボーンでの販売も行われている。製品にはACアダプター(19V/65W)やVESAブラケットも付属。SATA3.0(6Gbps)対応の最新SSDを搭載すれば、高速かつパワフルな小型PCが作れるだろう。

2012年から2013年の最新マザーボード事情
~AMD編その1~

AMD 990FXチップセットのブロックダイアグラム。2013年中の新チップ投入の話はない

 続いてAMDプラットフォームのマザーボードを見ていくことにしよう。Visheraこと第2世代AMD FXシリーズへと切り替わったCPUだが、内部アーキテクチャーの変更は微細のためソケットは従来通りSocket AM3+を採用。引き続き「AMD 990FX」、「AMD 990X」、「AMD 970」の3種類のノースブリッジが正式に対応する。なお、チップセットについては2013年中の変更予定がないことから、気にせず現行製品を購入して問題はない。

Socket AM3+対応チップセット スペック表
  AMD 990FX+SB950 AMD 990X+SB950 AMD 970+SB950
マルチグラフィックス 対応 対応 非対応
Hyper Transport 5.2GT/s 5.2GT/s 4.8GT/s
PCI Express x16レーン (x16)×2/(x8)×4 (x16)×1/(x8)×2 (x16)×1
Serial ATA SATA3.0×6 SATA3.0×6 SATA3.0×6
RAIDレベル 0/1/5/10 0/1/5/10 0/1/5/10
USB 3.0 --- --- ---
USB 2.0 12 12 12

「AMD 990FX」+「SB950」を搭載するASUSTeK製のハイエンドマザーボード「Crosshair V Formula-Z」。ハイパワーで高耐久なデジタル電源回路「Extreme Engine Digi+ II」を採用する

「AMD 990FX」+「SB950」を搭載するASRock製のハイエンドマザーボード「990FX Extreme9」。効率的かつスムーズな電圧制御を可能にする「Digi Power」、「Dual-Stack MOSFET」採用のパワフルな14フェーズ電源など、最上位モデルらしい豪華な作りが特徴だ

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