2012年から2013年の最新マザーボード事情
~インテル編その3~
自作業界において、2012年最大のトピックスのひとつといっても過言ではないのがインテルが提唱する101.6×101.6mmサイズのマザーボード独自フォームファクター、Next Unit of Computing、略して「NUC」だ。ちなみにアキバでは「エヌユーシー」ではなく「ナック」と呼ばれているので、そう発音すると通っぽく見られるだろう。
NUCで採用されるCPUは、「Celeron 847」(2コア/2スレッド/クロック1.1 GHz/L3キャッシュ2MB/TDP 17W)や、IvyBridgeベースのモバイル向けモデル「Core i3-3217U」(2コア/4スレッド/1.80GHz/L3キャッシュ3MB/TDP 17W)で、組み合わされるチップセットはIntel QS77 Expressとなる。「Core i3-3217U」内蔵のグラフィックス機能は、実行ユニット16基の「Intel HD Graphics 4000」となり、一般用途のVGAとしては文句のないスペックを誇る(「Celeron 847」の内蔵グラフィックス機能はIntel HD graphics)。
小型でさらにハイスペックなPCを組む際の最右翼となるNUCは、マザーボード単体のほか、ベアボーンでの販売も行われている。製品にはACアダプター(19V/65W)やVESAブラケットも付属。SATA3.0(6Gbps)対応の最新SSDを搭載すれば、高速かつパワフルな小型PCが作れるだろう。
2012年から2013年の最新マザーボード事情
~AMD編その1~
続いてAMDプラットフォームのマザーボードを見ていくことにしよう。Visheraこと第2世代AMD FXシリーズへと切り替わったCPUだが、内部アーキテクチャーの変更は微細のためソケットは従来通りSocket AM3+を採用。引き続き「AMD 990FX」、「AMD 990X」、「AMD 970」の3種類のノースブリッジが正式に対応する。なお、チップセットについては2013年中の変更予定がないことから、気にせず現行製品を購入して問題はない。
Socket AM3+対応チップセット スペック表 | ||||
---|---|---|---|---|
AMD 990FX+SB950 | AMD 990X+SB950 | AMD 970+SB950 | ||
マルチグラフィックス | 対応 | 対応 | 非対応 | |
Hyper Transport | 5.2GT/s | 5.2GT/s | 4.8GT/s | |
PCI Express x16レーン | (x16)×2/(x8)×4 | (x16)×1/(x8)×2 | (x16)×1 | |
Serial ATA | SATA3.0×6 | SATA3.0×6 | SATA3.0×6 | |
RAIDレベル | 0/1/5/10 | 0/1/5/10 | 0/1/5/10 | |
USB 3.0 | --- | --- | --- | |
USB 2.0 | 12 | 12 | 12 |
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