タッチパネルが苦手で文字入力が大変、というユーザーにとってありがたいのが手書き入力。今回は手書き入力に対応した5機種のスマートフォンを用意して、文字入力を試した。手書き入力は各社の違いが大きく出るので、購入時の決め手になるかも。
全機種手書き入力のやり方が違う
今回用意した5機種はNTTドコモから「Xperia acro HD SO-03D」。auからは「ARROWS ES 1S12F」「DIGNO ISW11K」。ソフトバンクモバイルからは「AQUOS PHONE 104SH」「LUMIX Phone 101P」で計5機種だ。
すべてメーカーが違い、手書き入力のソフトも違う。なお、今回のテストでも以下の例文を入力する。
「お世話になっております。Androidマニアの小林です。昨日は10機種もありがとうございました。明日着で返却しましたので、受け取りよろしくお願いいたします。」
これは前回のフリック入力でのテスト時の文章と同じで、フリック入力との差も見てみることも可能だ。手書き入力では変換方法が独特で違いが大きいが、予測変換は使わず、全文字を入力する。
機種によっては入力欄に何文字も書くことができるが、後述するようにどうしても文字認識の精度が悪くなるので、およそ2~3字程度を続けて書いて変換していくのがベターだった。文字はカタカナ、英数漢字はそのまま書くが、そのままでは認識しない場合や、変換精度が低い場合はひらがなで入力して変換で漢字にしたケースもある。
Xperia acro HD | ARROWS ES | DIGNO | AQUOS PHONE 104SH | LUMIX Phone 101P | |
---|---|---|---|---|---|
入力ソフト | POBox Touch | NX!input | LaLaStroke | 独自手書き | クイック手書き |
対応文字種 | かな、英数 | かな/カナ、英数、漢字 | かな/カナ、英数、漢字 | かな/カナ、英数、漢字 | かな/カナ、英数、漢字 |
入力速度 | 2分26秒 | 2分44秒 | 4分11秒 | 2分1秒 | 2分8秒 |
テストの結果、入力速度が速かったのはソフトバンクの2機種だった。とくに104SHは誤認識の修正が無ければ1分台になったと思われる。フリック入力並のスピードだ。LUMIX Phone 101Pの「クイック手書き」もとてもスムーズだ。一方でDIGNOは伸び悩み。常に4分台なので、非常に遅いわけではないが、変換精度が他機種よりイマイチなのが気になった。
Xperia acro HDとARROWS ESもまったく問題なしでスムーズ。時間をロスしたのは、Xperia acro HDは文字種の切り替え、ARROWS ESはテンキー側の反応が少しあったから。予測変換もあわせて使う使い方ならソフトバンクの2機種と互角に使えそうだ。
それでは気になる部分を各機種ごとに述べていこう。
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