グラフィック性能だけでなく
CPU性能も期待できる4コアAPU「A6-3650」
総額5万円の制約の中で性能にも妥協しないということで、本来であれば最上位モデル「A8-3850」を選択したいところ。だが、こちらは残念ながら現在品薄のため入手が難しい。そこで今回は、確実に入手可能でしかも安い「A6-3650」をチョイスした。
ちなみにA8-3850との違いは、CPU部については動作周波数が300MHz低くなるだけで、それ以外はまったく同等。一方GPU部分は、シェーダ数が400基から320基へ、テクスチャユニットも20基から16基へと削減され、さらにコア周波数も443MHzへと下げられている。それでも、ローエンドのグラフィックスカードに比べれば非常にリッチな構成で、その性能は十分期待できるはずだ。
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コストパフォーマンスに優れた
「AMD A75」採用マザーボード「A75MA-P35」
AMD Aシリーズに対応するチップセットには、上位版の「AMD A75」と下位版の「AMD A55」の2種類が用意されている。
AMD A75/A55チップセットのスペック
AMD A75 | AMD A55 | |
---|---|---|
対応ソケット | Socket FM1 | |
PCI Express | PCI Express x4×1 | |
SATA 3.0 | 6ポート | - |
SATA 2.0 | - | 6ポート |
USB 3.0 | 4ポート | - |
USB 2.0 | 10ポート | 14ポート |
USB 1.0 | 2ポート | |
RAID | RAID 0/1/10 |
両チップセットの最大の違いは、対応インターフェースだ。AMD A75ではUSB 3.0やSATA 3.0といった最新インターフェースに対応するのに対して、AMD A55ではUSB 2.0、SATA 2.0までの対応となる。価格差もそれほど大きくないため、「1円でもコスト最優先!」でないかぎりは、AMD A75採用製品の選択を強くお勧めする。
そこで今回のマザーボードには、AMD A75を採用したMicroATXサイズのMSI「A75MA-P35」を選択した。実売価格7000円前後と比較的安価な製品ながら、SATA 3.0やUSB 3.0といった最新インターフェースにもしっかりと対応する。特にUSB 3.0については、バックパネルのポートだけでなく内部ピンヘッダも用意されているため、対応ケースと組み合わせればフロントUSB 3.0ポートへの出力も可能だ。
そのほかにも、アルミ固体電解コンデンサーやフェライトチョークを搭載するなど、MSI製マザーボードらしく品質にもこだわった仕様となっている。
拡張スロットはPCI Express x16×1、PCI Express x1×2、PCI×2という構成。メモリースロットはDDR3 DIMMの2スロットしかないが、最近では8GBのメモリーモジュールも安価になっていることから、大きな問題にはならないだろう。
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