変形しても安定したキータイピングが可能
TH40/Dの大きな特徴は「変形」だ。TH40/Dではこれを「ハイブリッドモーション」と呼んでいる。
ディスプレー裏に格納された幅広のアームでディスプレー部を持ち上げると、下から87キーの日本語キーボードが現れる。ディスプレー部を手前に傾けると中央の溝にはまり、すっかりノートパソコン型のスタイルとなる。
キーピッチは約16.2mmと狭いものの、ストロークは約1.4mm確保されている。打鍵感覚もしっかりとあり、それほど違和感を覚えない。また、横から見ると三角形の構造となるため、荷重バランスも適切でしっかりと安定している。キー入力をしながら画面をタッチで操作しても、ディスプレーがグラグラしないのだ。
TH40/Dはディスプレー部がタッチパネルとなっているが、ポインティングデバイスとして、もうひとつユニークな装置が付いている。キーボード最下段中央に2つのポインターが設けられているのだ。
写真でスペースキーの右に見える、中央に黒い四角のあるキーが「フィンガーポインター」だ。これは四角部分に乗せた指先の動きを赤外線で感知して、マウスポインターを動かすもので、光学式マウスのセンサー部分を裏返したような仕組みだ。四角部分を押し込むと、マウスの左ボタンとしても機能する。その右にあるのは、刻印からもわかるように「マウス右ボタンキー」である。
Windowsを使う場合、ディスプレーへのタッチでは細かい場所が押しにくく苦労するのだが、フィンガーポインターなら細かくカーソルを動かせて、またマルチタッチだけではやりにくいダブルクリックなども容易だ。この使い勝手のよさは感動ものである。しかし、フィンガーポインターだけでのドラッグ操作は苦手だ。タッチパネルと併用したり、小型のUSBマウスを使ってもよいだろう。
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