第2回(関連記事)に続いてキャリアが提供する電子書籍サービスを比較していこう。前回はストアの機能自体を比較したが、今度は買った本の読みやすさに関わる機能を比較した。実際の書物と違い、ページをめくる、しおりを挟む、といった何気ない操作も、スマホ上ではタッチパネルでの操作となる。データの保存先はどこ? というスマートフォンならではの気になる点もある。実は意外と3社とも使い勝手が大きく違った。
案外大きな違いがある3社のサービス
比較したサービスは前回と同じくNTTドコモの「2Dfacto」(テスト機種/GALAXY S SC-02B)、auの「LISMO Book Store」(テスト機種/IS03)」、ソフトバンクモバイルの「ソフトバンクブックストア」(テスト機種/003SH)だ。
電子書籍を見るにあたって必ず気になるだろう点を、下記の表にまとめている。
ドコモ「2Dfacto」 | au「LISMO Book Store」 |
ソフトバンク 「ソフトバンクブックストア」 |
|
---|---|---|---|
ストアとリーダーは別アプリ? | 同じ | 同じ | 別アプリ必要 |
次ページ表示時の演出 | ページめくりまたはスクロール | スクロールまたは画面切り替え | スクロールまたは画面切り替え |
前/次ページに移動する方法 | フリックまたはタップ | フリックまたはタップ | フリックまたはタップ |
コミックの見せ方 | ページ単位 | ページ単位/コマ単位 | コマ単位 |
文字サイズ変更 | ○ | ○ | ○ |
フォント変更 | ○ | ×(太さは変更可能) | ×(太さは変更可能) |
書籍内への書き込み | ○ | × | × |
データ保存先 | 本体メモリ、またはmicroSD/ユーザーメモリの選択が可能 | microSD | microSD |
まず最初の「ストアとリーダーは別アプリ?」という項目は、要は電子書籍ストア用のアプリ以外に、書籍を読むために必要なアプリがあるかということ。ソフトバンクブックストアが一部必要としているのは「書籍閲覧アプリ」のことだ。
スマートフォン上の電子書籍といえば、ページが「めくれる」演出が印象的だが、今回の比較では2Dfactoのみ対応していた。
また、大画面のスマートフォンでも、書籍によっては文字が読みづらいことがあり、ピンチ操作で拡大縮小ができるとやはり便利だ。これは逆にLISMO Book Storeとソフトバンクブックストアで対応。コミックは書籍によって違いがあり、ケータイ風のコマ毎表示するタイプと、1ページをそのまま切り替えるタイプがある。個人的にはスマートフォンでは1ページずつ切り替えるほうが自然な気がする(コマ割や文字の大きさにもよるが)。
書籍への書き込みについては、2Dfactoのみ自由にマーカーやメモを入力できたので、使い方によっては便利そうだ。書籍の保存先は大量に読む読者であれば、microSDが選択できると安心だ。
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