続いて内部を見てみよう。手で回せるネジを2つ外してサイドパネルを開けると、大きな金属ステーが見える。それを外した状態が次の写真だ。各種拡張カードの増設はドライバーレスで行なえる。
内部はスリムタワーのわりに空間がある。同社オリジナルのマイクロATXマザーボードで、Sandy Bridge対応のIntel H67 Expressチップセットを採用している。マザーボード自体は、同社のマイクロタワーデスクトップ「Endeavor MR6900」と同じ製品のチップセット修正版のようだ。
マザーボードで目立つのは拡張スロットの構成だ。MR4000にあったPCIバス×2が、MR4100ではPCI Express x1×2に変更されている。それにともない基板上がすっきりとしたことから、内部が広く感じたようだ。また細かい点だが、マザーボードの変更によって、シャドウベイ下にあったバックアップ用ボタン電池が容易にアクセスできる場所に移動した。
電源ユニットの容量は300W。空冷ファンは非常に低騒音のものとなっており、CPUクーラーと合わせても、使用時にファン動作音はほとんど聞こえない。静かな私室で深夜に使っていても、わずかに「コツコツ」というHDDシーク音が聞こえるぐらいだ。背景騒音のあるオフィスで使うのなら、MR4100はほぼ無音のシステムと言っていいだろう。
低コストからハイスペックまで
省スペースで選べる構成
Endeavorシリーズの魅力は、搭載コンポーネントに幅広い選択肢が用意されていることだ。特にメーカーお仕着せ仕様になりがちな省スペース機では、MR4100のBTO選択肢の広さに注目したい。主要コンポーネントは以下のようになっており、基本構成で7万6020円からとなっている。
CPU | Core i7-2600(3.4GHz)、Core i5-2500(3.3GHz)、 Core i5-2400(3.1GHz)、Core i3-2100(3.10GHz) |
---|---|
メモリー | 2~16GB |
グラフィック | CPU内蔵、GeForce GT430(1GB)、ATI FirePro 2450(512MB) |
ストレージ | HDD 1TB、500GB、250GB SSD 160GB、80GB RAID 1キット 1TB(1TB×2)、500GB(500GB×2)、 250GB(250GB×2) |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ、BDコンボドライブ、 DVDスーパーマルチドライブ |
その他 | キーボード7種、マウス5種(共に「なし」も可能) |
OS | Windows 7 Home Premium 32/64bit、同Professional 32/64bit、 同Ultimate 32/64bit |
今回の試用機は、CPUにCore i5-2500、CPU内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics 2000)、1TB HDD(7200rpm)、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 7 Home Premium 64bit版という構成であった。
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