3D MarkVantage 1.0.2
CPUコアの性能がわかったところで、ここからはFusion APUのウリの1つとなっているGPUコアの性能を確認していきたい。まずは、定番ベンチマークソフト「3D Mark Vantage 1.0.2」のスコアを見てみよう。今回はオンボードグラフィックということで、PerformanceとEntryのプリセットにて計測を行なった。
まずEntryの結果を確認すると、GPUスコアはGeForce 210には及ばないものの、890GXとの比較では約1.7倍と大きく上回り、総合結果でも890GXより1割ほど高いスコアとなった。
次にPerformaceの結果を確認すると、こちらはEntryで後塵を拝したGeForce 210を上回り、今回計測した中では最も高いスコア。890GXとの比較でもGPUスコアは約1.5倍で、シェーダープロセッサ数が倍となっているRadeon HD 6310の優位性がうかがえる。
3DMark06 1.2.0
次に「3DMark06 1.2.0」の結果を確認して見よう。GeForce 210と比較するとSM2.0は約1割低く、逆にSM3.0は約1割高い結果で、総合でもわずかに上回った。
一方、890GXと比較すると、SM2.0、SM3.0ともわずかに低く、総合性能でもあと一歩及ばない。こちらはシェーダープロセッサ数の少なさをクロックの高さで補うことができた結果と言える。
ストリートファイターIVベンチマーク
実際のゲームパフォーマンスを確認するために、「ストリートファイターIVベンチマーク」でも計測を行なった。計測した解像度は1280×720ドット、それ以外の設定は初期設定のままとした。
こちらは、GeForce 210が最も良いスコアで唯一30fpsを超えた。続くE-350でも28.71fpsということで、30fpsまであと一歩。描画設定を調整すればこのレベルのゲームならなんとかプレイ可能だ。890GXとの比較でも1割以上良いスコアとなっており、Fusion APUのGPU性能はオンボードとしてはかなり優秀といえる。
(次ページへ続く)
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