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AMD、Fusion APUの第1弾「AMD E/C」シリーズを発表

2011年01月04日 14時01分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 AMDは4日、CPUとGPUを統合した「Fusion APU」の第1弾となるモバイル向け新プロセッサー「AMD E」シリーズと「AMD C」シリーズ、および同CPUをベースにしたプラットフォーム「Brazos」を発表した。

「Zacate」こと「AMD E」シリーズ10月のイベントで披露された「Zacate」こと「AMD E」シリーズ

 発表されたCPUのラインナップは、両シリーズとも2製品ずつの計4製品。コード名で「Zacate」と呼ばれていたAMD Eシリーズは低価格ノートパソコン向け、同じくコード名「Ontario」で呼ばれていたAMD Cシリーズは、ネットブック向けに位置付けられている。主な仕様は以下のとおり。

シリーズ名 型番 コア数 周波数 TDP 内蔵GPU
AMD E E-350 2 1.6GHz 18W Radeon HD 6310
E-240 1 1.5GHz
AMD C C-50 2 1GHz 9W Radeon HD 6250
C-30 1 1.2GHz

 Fusion APUは、従来からあるx86 CPUにGPUやノースブリッジ部を統合した新プロセッサーである。低消費電力向けプロセッサー用として設計された、最新の「Bobcat」コアをCPUコアに採用し、これをデュアルまたはシングルコアで搭載する。このBobcatコアに加えて、GPU部となるSIMDエンジンやUVD3ビデオデコーダー、メモリーコントローラー、さらにメモリー以外の外部インターフェースをまとめたプラットフォームインターフェースを、ひとつのダイ上に集積している。製造プロセスは40nmプロセスを使用する(関連記事)。

AMD E/Cシリーズはこれだけの機能を1ダイ上にまとめて実装しているAMD E/Cシリーズはこれだけの機能を1ダイ上にまとめて実装している
Bobcatコアの特徴と構造図Bobcatコアの特徴と構造図

 GPU部分はDirectX 11対応で、AMD Eが「Radeon HD 6310」、AMD Cは「Radeon HD 6250」と呼ばれている。詳細は不明だが、独立GPUの「Radeon HD 5430」と同等で、80基のStream Processor(内部演算ユニットの最小単位)を備えるという。メモリーコントローラーはDDR3-800/1066に対応し、メモリーモジュールは2DIMMまで装着可能とされている。

AMD E/CとM1チップセットのおおまかな構造図AMD E/CとM1チップセットのおおまかな構造図

 プラットフォームインターフェース部には、HDMIやDisplay Port、アナログRGB出力などのディスプレー出力が備わっている。デジタル映像出力は2画面までの同時出力が可能(アナログRGBは1画面)。そのほかに、PCI Express x1×4などの外部インターフェースや、チップセット「M1 FCH」との接続インターフェース「UMI」(Unified Media Interface)もここに搭載される。

Brazosプラットフォームのおおまかな構造図Brazosプラットフォームのおおまかな構造図

 CPUと合わせてBrazosプラットフォームを構成するチップセットは、コード名「Hudson」と呼ばれていた「M1 FCH」(Fusion Controller Hub)を用いる。M1は、4×1のPCI Express Gen2インターフェースや最大14ポートのUSB 2.0、6ポートのSATA 3対応ポートなどを備える。なお、システムが独立GPUを搭載する場合、独立GPUはCPU側のPCI Expressに接続される。

ノートパソコンにBrazosプラットフォームを使用した場合の構成図 ネットブックにBrazosプラットフォームを使用した場合の構成図
一般的なノートパソコンにBrazosプラットフォームを使用した場合の構成図。CPUはAMD E/Cのいずれかを使用するネットブックにBrazosプラットフォームを使用した場合の構成図。CPUはAMD Cを使用する

 パフォーマンスについては、AMD E-350とPentium P6000(1.86GHz、2コア)搭載マシンの性能比較で、HDビデオ再生で2.5倍、それ以外のテストでも+23~30%程度優れているとしている。

AMD E-350とPentium P6000の性能比較 AMD C-50とAtom Z550の性能比較
AMD E-350とPentium P6000の性能比較。特にグラフィックス性能の差が大きいAMD C-50とAtom Z550の性能比較。バッテリー駆動時間が4時間長く、性能面では大きく上回るとしている

 Brazosプラットフォームを採用したノートパソコンは、6日から開催される米国家電業界の展示会「International CES 2010」にて、各社から出展されるもようで、製品も発表されるだろう。

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