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爆速のSATA3.0対応SSDで、爆速マシンを自作しよう!!

2011年02月11日 12時00分更新

文● 富田 忠雄

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SSD搭載のオススメ爆速自作構成!!

 ここからは、高速SSDを搭載する“省スペースハイスペックマシン”、“ゲーミングマシン”、“省電力マシン”の3タイプのオススメ自作構成を紹介していく。さらにHDDとSSD搭載時の差もチェックするので、これを参考に自分の用途に合った爆速マシンを構築しよう。

Sandy Bridgeで省スペース爆速マシンを自作

 Sandy Bridgeは、従来のLGA1156版「Core i」シリーズはもとより、上位モデルのLGA1366 CPUにも劣らない処理能力を備えているのは周知の事実。さらに消費電力や発熱量も従来のLGA1156版CPUと比べて、大幅に低下している。チップセットの不具合で、4月頃まではマザーボードが手に入らないが、その高い性能は捨てがたい。高性能、低消費、低発熱、爆速エンコードの四重奏を奏でる省スペースで爆速なメインマシン構成を紹介しよう。

「Sandy Bridge」の開発コード名で紹介されてきた、インテルの新しいCore i7/i5シリーズの販売が、1月9日からスタートした

キモはH67搭載の最安mini-ITXマザーボード!

 最も重要なマザーボードには、mini-ITXマザーボードの中でも8500円前後(1月30日時点)と、群を抜いて安価なFOXCONN製「H67S」がオススメだ。CPU内蔵GPUを利用できる「H67」チップセットを搭載するので、ハードウェアエンコード(Intel Quick Sync Video)機能を使った爆速エンコードも可能だ。
 拡張スロットは、PCI-Express x16スロットを1基備え、オンボードでギガビットイーサネット(Realtek/RTL8111E)、8chサウンド機能(Realtek/ALC888S)を装備している。3TB HDDをフルに使用できる「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)」BIOSを採用しているのもポイントだ。

「H67」を搭載するFOXCONN製「H67S」。ATXやMicroATXと比べて、高くなりがちのmini-ITXマザーボードだが、実売価格は8500円と最安

映像出力はDVI-I/HDMIの2系統。6ポートのUSB2.0端子(内部4ポートで最大10ポート)や、1ポートのeSATAなどを備える

Serial ATAポートは6Gbps対応が2ポートで、3Gbps対応が1ポート。6Gbpsポートを使ったRAID 0/1に対応する

好みのPCケース、光学ドライブを選んで完成だ!!

省スペース爆速マシン基本構成と実売価格
CPU Intel「Core i5-2500K」(LGA 1155/3.3GHz) 2万円前後
マザーボード FOXCONN「H67S」(Intel H67 Express/mini-ITX) 8500円前後
メモリー PQI「DD31333-4G2D」(DDR3-1333 4GB×2枚) 7000円前後
SSD PLEXTOR「PX-128M2S」(128GB/128MB) 2万8000円前後
合計金額   6万3500円前後

 H67チップセットではCPUの倍率ロックフリー機能が使えないが、それでもCPUには、内蔵GPUの性能が高い「K」型番をチョイスしたい。消費電力を抑えるなら、低消費電力版の「S」シリーズに属する「Core i5-2400S」(実売価格1万8000円前後)もアリだろう。
 そして、SSDには性能と価格のバランスが良い、容量128GBの「PX-128M2S」を選んだ。フルHDの動画データを大量に保存するなら、保存用HDDとして2TB最安のWesternDigital製「WD Caviar Green WD20EARS」(実売価格 7500円前後)を追加すればオーケーだ。
 なお、メモリーは値上がりする気配が濃厚だが、まだまだお買い得感の高いDDR3-1333 4GBの2枚セットに。アキバの週末特価を狙えば6000円台でゲット可能だ。あとは、好みのデザインのPCケース(電源)や光学ドライブを選べば、省スペースで爆速なメインマシンが完成する。

SSD搭載でマシン全体のパフォーマンスがアップ

 省スペース爆速マシン構成のHDDとSSD時を総合ベンチマークソフト「PCMark Vantage」で見てみると、ストレージデバイスが影響するスコアーが軒並み向上している。動画再生やウェブブラウズなど、1台でなんでもこなせるメインマシンはSSD搭載のメリットが大きい。

PCMark Vantage(単位:Score) better→

エンコード速度にSSDは影響しない?

 Intel Quick Sync Video機能に対応する動画エンコードソフトのペガシス製「TMPGEnc Video Mastering Works 5」を使って、HDDとSSDのエンコード時間を計測してみた。11分間のMPEG2ファイル(1440×1080ドット)をx.264(1920×1080ドット)に変換したのだが、エンコード時間に差はなかった。

TMPGEnc Video Mastering Works 5によるエンコード時間(単位:秒) ←fast

 ただ、エンコード中の消費電力はSSDのほうが6W(Intel Media SDK Hardware時、CPU負荷は60%前後)ダウン。アイドル時も5W低下しているので、SSDのほうが確実に省電力になっている。メールやウェブ閲覧からフルHD動画のエンコードまで、いろいろ行なうメインマシンだからこそ、日々の消費電力が低いのはうれしい。
 なお、消費電力計測時は、80PLUS BRONZE認証を取得する380W電源のAntec製「EA-380D-GREEN」を使用している。

消費電力(単位:W) ←better

(次ページへ続く)

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