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今すぐ買いたい液晶モニター 第5回

今すぐ買いたい液晶モニター【NVIDIA 3D Vision対応モデル編】

2010年12月12日 12時00分更新

文● 石井 英男

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 特集の第1回では【3万円以下23インチクラス編】として、お手頃な液晶モニターを紹介した。そして第4回では、地デジチューナー内蔵などの【付加機能付きモデル編】を紹介してきた。5回目となる今回は、話題の3D立体視に対応した液晶モニターを紹介しよう。

 2010年は、テレビやBDレコーダーなど、3D立体視をサポートした製品が各社から登場し、まさに3D立体視元年と言える年になった。PCの世界でも、3D立体視対応のノートPCや液晶一体型PCが登場し、話題を集めている。PCで3D立体視を実現する方法は大きく分けて2つあり、ひとつがアクティブシャッター(フレームシーケンシャル)方式、もうひとつが偏光方式だ。
 前者は、右目用と左目用の映像を交互に表示させ、液晶シャッター付き3Dメガネを通して見ることで、右目用と左目用の映像をそれぞれの目で見るという仕組みだ。3Dメガネが重くなるということや、画面が暗くなるという短所があるが、3D立体視表示時でも解像度が落ちないことや、顔の向きなどに影響されないことが利点だ。
 後者は、1ライン毎に偏光の方向を変えた特殊な偏光フィルターを画面に貼り、右目と左目で偏光の方向が違う3Dメガネを通して見ることで、右目用と左目用の映像をそれぞれの目で見るという仕組みだ。3Dメガネは軽いが、3D立体視表示時の解像度が半分になってしまうことや、視野角が狭く、顔をまっすぐにして正面から見ないと、正しく立体視ができないという欠点がある。

立体視の仕組み(画像提供:アイ・オー・データ機器)

 アクティブシャッター方式の代表が、NVIDIAが開発した「NVIDIA 3D Vision」(以下3D Vision)だ。3D Visionでは、通常の2倍となるリフレッシュレートの120Hzで右目用の映像と左目用の映像を切り替えることで、3D立体視表示時でもちらつきの少ない表示を実現している。既存の3Dゲームの多くを、そのまま立体視対応にできることも3D Visionの利点であり、3D立体視対応PCを自作するのなら、3D Visionの利用がオススメだ。
 3D Visionを利用するには、NVIDIA製GPUを搭載したビデオカード3D Vision対応液晶モニター、3Dメガネやトランスミッターが含まれる3D Visionキットが必要になる。
 ここでは、3D Vision対応液晶モニターの中から、特にオススメの製品として、LGエレクトロニクスの「W2363D-PF」とAcerの「GD245HQbid」を紹介する。なお、3D Vision対応液晶モニターでも、3Dメガネやトランスミッターは付属していないので、3D Visionによる3D立体視を実現するには、別途3D Visionキットを購入する必要がある。

アクティブシャッター方式の3D立体視システム「NVIDIA 3D Vision」。実売価格は1万9800円前後。3D Vision対応液晶モニターにも、3Dメガネなどは付属していないので、別途この3D Visonを購入する必要がある

 ここでは、3D対応液晶のなかで特にオススメの製品として、LGエレクトロニクスの「W2363D-PF」と、Acerの「GD245HQbid」を紹介する。机上から画面までの高さや使い勝手、消費電力など、実際に製品を触って感じたことをレビューしていきたい。

400cd/m2の高輝度を誇る、LGエレクトロニクスの「W2363D-PF」。実売価格は3万7800円前後

応答速度が2msと高速な、Acerの「GD245HQbid」。実売価格は3万7800円前後

(次ページへ続く)

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