気温は一気に下がったが
チームのモチベーションは高いまま!
16日午前6時、高山市東部にある「ほおの木平スキー場」に開かれたサービスパークに到着。気温は摂氏4度で、秋を一気に飛び越して初冬の肌寒さだ。周囲の山の木々は真っ赤に染まり、きっと競技ステージは燃えるような紅葉に囲まれているに違いない。サービスパークはまだ人の気配もまばらで、乗鞍スカイラインに向かうシャトルバスを待つ観光客の姿だけがちらほらと見える。
他のチームのサービステントにお邪魔してコーヒーをご馳走になっていると、8時過ぎに眞貝・田中のメロン号クルーとメカニック2名が到着。今回は前戦の新城とはうって変わって、メカニック2名にマネージャー1名、それに筆者の計4名という最小限のチーム編成だ。ホスピタリティも群馬のマルシェラリーチームにお願いすることになっている。
早速コドライバーの田中選手に今回のステージ状況について尋ねてみる。すでに出場選手は昨日のうちにレッキ(事前試走)を終え、ペースノートの形でステージの情報が記されている状態だ。今回のポイントは、最初のサービスAを終えたあとのセクション2。14km超のロングステージ2本を含む長い行程のセクションだが、時間的にナイトステージとなるため、攻め方によっては大きなタイム差が生じるセクションだった。
田中選手によると、「一部で路面がダートのようになっているところがあり、今回はいかにマシンを壊さずに最後まで走りきれるかが重要。周囲のタイムを見ながら慎重にアタックしていく」とのこと。SS距離は半分以下だが、「ラリー北海道」のような耐久イベントとなるに違いない。
天候は晴れ。気象庁発表の予報でも、この土日は比較的安定しているとのことで、今回はタイヤチョイスにも迷いがない。フロントはミドルコンパウンドで毎回のサービスごとに交換し、リヤはソフトコンパウンドを、こちらは2日間ワンセットで通す予定だ。リエゾン(SSとSSをつなぐ移動区間)が長いために空気圧は若干低めにして、SSスタートの時点で自然に適正圧となるようにセットしておく。
今回のイベントのステージ構成は、高山市街地の東部と南部の2つのステージ群に分かれており、まず東側エリアは急峻な峠道をアタックする中速ステージ「駄吉(だよし)」と、駐車場を利用したジムカーナ風ステージの「高山スキー場」の2つ。対して高山南側エリアは、コース幅が狭く荒れた「無数河(むすごう)」と「牛牧(うしまき)」、それにこの両者を結んだロングステージの、3本のルートが設定されている。
2日間の総走行距離411.98km、SSは14本105.25km。距離としてはそれほどの長さではないが、ステージの高低差が大きく、特にNAエンジンのインテグラではピークパワーの落ち込みも激しい。いかにコンスタントに高いパフォーマンスを発揮できるかが腕の見せ所だ。
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